〜10月は骨髄バンク推進月間です〜
「造血幹(ぞうけつかん)細胞移植」をご存じですか?白血病などの血液疾患に行われる治療法の一つです。造血幹細胞は血液の主成分を作る重要な役割を持ち、その移植には、患者と白血球の型が一致するドナーからの造血幹細胞の提供が必要です。
しかし、この型が一致する確率は非常に低いため、一人でも多くの患者の命を救うには、県民の皆さんの協力が必要です。
ドナーから患者に造血幹細胞を移植する方法
・骨髄移植
・末梢血幹(まっしょうけつかん)細胞移植
・さい帯血移植
■骨髄バンクとドナー登録
骨髄バンクは、骨髄移植や末梢血幹細胞移植が必要な患者と、骨髄液・細胞を提供してくれるドナー登録者をつなぐ公的機関です。
県では、新規ドナー登録者の確保に努めています。コロナ禍の影響等で近年登録者数が減少していますが、登録窓口の充実や献血実施時の登録会の開催により、登録者数の増加に取り組んでいます。
▽各地に登録窓口を設けています
登録はわずか2ミリリットルの採血で完了します。
皆さんのご協力をお願いします。
▽登録窓口
・各保健所(和歌山市を除く)
・串本支所
・和歌山駅前献血ルーム
・献血バスによる献血実施時 など
実施日程や詳細はこちら
本紙を参照ください
■公的さい帯血バンクとさい帯血の提供
公的さい帯血バンクは、提携する産科施設から提供を受けたさい帯血を調製・保存し、さい帯血移植が必要な患者に引き渡す機関です。
胎盤とへその緒を流れる血液であるさい帯血は出産時にしか採取できないため、提携産科施設では妊婦さんにさい帯血提供への協力を呼びかけています。県においても、引き続き広く普及啓発に取り組んでいきます。
Q さい帯血を提供するには?
A 産科施設で説明を受け、提供に同意することが必要です。
出産後、赤ちゃんとへその緒が切り離された後にさい帯血が採取され、公的さい帯血バンクに提供されます。
▽提携産科施設(すべて和歌山市内)
日本赤十字社和歌山医療センター 花山ママクリニック はまだ産婦人科 和歌山県立医科大学附属病院
花山ママクリニック 院長 釣谷 充弘さん
さい帯血を含むさい帯や胎盤は、本来、出産後に廃棄してしまうものなので、それが誰かの命を救う治療に役立てられるならぜひ協力したいと思い、県の案内を受けて公的さい帯血バンクの提携産科施設となりました。
制度自体の認知度はまだ低い状況ですので、お母さんが不安に感じないよう、痛みを伴わないことや出産の経過に影響がないことを事前にご説明し、協力をお願いしています。
さい帯血の提供は、お母さんと赤ちゃんにしかできないボランティアです。提供数が多いほど、移植を待つ患者さんの選択肢が広がりますので、無理のない範囲で、協力について検討していただきたいと思います。
問い合わせ:薬務課
【電話】073-441-2660【FAX】073-433-7118
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