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自治体の皆さまへ

今だからこそ防災・減災を考える

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和歌山県有田市

能登半島地震から2カ月。有田市としても、考えうる限りの災害対策はしていきますが、非常時には、市民の皆さんの備えがとても重要になります。今回は、実際に阪神淡路大震災直後の被災者救出活動に従事した有田市危機管理専門員の橋本(はしもと)から、体験者の声をお届けします。

経験則から申し上げますと、発災直後にはすぐに助けは来ないということで、自分で行動・判断しなければならないことを想定しておく必要があります。今回は、これまで私が感じたことを3点にまとめました。
何事も、危機を想定していないと備えることはできません。「もしかしたら」の発想で、自分が被災したらどう行動するかを考えておきましょう。

■避難所生活を余儀なくされた時 避難所運営
残念ながら自分勝手な行動や、大量に食料を持ち出す方もおり、避難所内での犯罪行為等が水面下で発生してしまう場合があります。
(1)地区自治会長等のリーダーシップで統一を図る
※行政だけでは対応しきれないことも多々あるため、地域での自主的な運営をお願いする場合もあります
(2)支援要求のための情報窓口をつくる(避難者数、不足している物、困りごと等)
(3)マスコミの効果的活用(行方不明者の氏名、常設の給水所、物資分配先等の情報提供)

■もしかしたら…家屋が倒壊した場合
(1)倒壊した家屋等に身内が挟まれた時は、車のジャッキを活用する(少し隙間をつくるだけで身体が抜ける場合も多い)
(2)危険が去った後、家のあった場所に立て板などをして家族や知人に無事や避難先を知らせる
(3)不幸にも救出できず家人が残された箇所には、シーツ等をかぶせ、名前、住所、連絡先を記載
※重機が入ったときに目印となり、倒壊家屋全部を撤去されないため

■発災直後のことを考えよう 地震が発生したら…
(1)待つな!すぐに行動する!まずは命を守る!
※自宅からの出入口を確保(特にマンション・アパートではドアを開ける→バール等も用意しておくと良い)
※火を消す、ブレーカーを落とす
※太陽光パネルに注意(断線しても発電は止まりません。感電に注意!)
(2)大津波警報が発令されれば率先して避難、少しでも高台へ
※家の中でも靴等を履き、ガラスの破片等から足を守る
(3)ラジオ等で真実の情報を自分で確認する
(4)安全が確認されれば避難所へ

■情報の入手手段を確保しましょう
防災行政無線放送のデジタル化により、スマートフォン用無料アプリ「有田市防災・行政ナビ」でも放送内容が確認できるようになりました!
・有田市公式LINE
・市民メール
・防災わかやまナビ
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合せ:防災安全課
【電話】22-3721

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