■~現場interview~part1 就労的活動支援事業で広がる地域支援の輪
市では高齢者が地域で生きがいや役割を持って生活できる環境づくりを推進していくために、就労やボランティア意欲の高い高齢者と事業所や企業とを結ぶ就労的活動支援事業(以下、事業)を行っています。事業を通して、社会とのつながりを保ち、心身ともに自立した生活を過ごせるように支援しています。今月は、事業を通してボランティアとして活動している橋口さんについて紹介します。
地域への強い思いから応募を決めた橋口さんは元々、教師として地域の発展に貢献してきました。退職後も地域の支え手として何か活動したいという思いを市役所へ相談したところ、新しい事業が始まることを知りました。橋口さんは高齢になった母親の介護を行った経験もあり、この事業であれば地域のために活動ができると感じ、すぐに応募を決意。さまざまな介護事業所を検討し、最終的に「デイサービスUUGO」でボランティアとして活動することを決めました。
「デイサービスUUGO」はリハビリ機器などを用いたトレーニングや地域の清掃活動などの社会活動、配食サービスの導入など、さまざまな取り組みを行っています。橋口さんがボランティアとして参加しているのは、通所型サービスAと呼ばれる事業で、月曜・火曜(午後)の週2回活動に参加しています。また、活動の際に資格は必要ありません。
はじめは橋口さんも事業主の岡利樹さんもやや緊張している様子でしたが、1か月経つと、そこには利用者と共に笑顔で体操を行う橋口さんの姿がありました。はじめのように緊張している様子は一切見られず、体操後も自ら積極的に掃除や次の運動の準備をしたり、利用者と楽しそうに話していました。
岡さんに話を伺うと、「橋口さんはボランティアとは思えないくらいキビキビと動いて下さり、利用者さんとも親しく接してくれています。当事業所のスタッフは年齢層が若いこともあり、利用者さんとの年齢が離れていることが気がかりでしたが、橋口さんはそんな溝を埋めるような存在になってくれていて、とても助かっています。介護業界は人材が不足しているため、職員一人一人の負担が大きいのが問題視されていましたが、事業を利用することで人材を確保することができて職員の負担軽減にもつながっています。また、当事業所で働いている職員が高齢になった時にも、事業を利用することで何らかの形でつながりを持ちつづける道筋が見えてきたように感じます」と話してくれました。
次回は橋口さんの思いに迫ります。
問い合わせ:
紀の川市就労的活動支援コーディネーター 高垣【電話】090-1849-6986【メール】hiroyuki.takagaki@siginc.jp
高齢介護課【電話】77-2511
■紀の川おれんじ広場を開催
認知症の人、認知症の人を介護する家族の交流会です。日頃の困りごと、不安に思っていることなど、思いを話し合ってみませんか。(参加無料)
日時:6年1月19日(金)午後1時30分~3時
場所:本庁南別館1階多目的ルーム
対象:市内在住の認知症の人や認知症の人を介護している家族
※認知症の人が参加する場合は、家族同伴
定員:20人程度(先着)
申し込み:12月18日(月)~6年1月12日(金)の平日に、電話で申し込み。
申し込み・問い合わせ:地域包括支援センター
【電話】77-2511(本庁2階)
■歩行チェック体験会を開催
年齢を重ねると心身の虚弱化「フレイル」が心配され、フレイルの状態が進むと要介護状態になりやすいといわれています。歩行チェック体験会に参加して、自分自身の体の状態を知り、フレイル予防を実践しませんか。(参加無料)
日時・場所:
(1)6年1月22日(月)/本庁南別館1階多目的ルーム
(2)6年1月24日(水)/那賀総合センター大会議室
[それぞれ2部構成で実施]1人30分程度
・第1部…午前9時30分~11時30分の間
・第2部…午後1時30分~3時30分の間
内容:あなたの歩き方測定、inbodyで筋肉量や体脂肪量などの測定、簡易のフレイルチェックを行います。また、測定結果をもとに、専門職による健康相談も実施。
対象:市内在住の65歳以上の人
定員:第1部・第2部各15人(先着)
申し込み:12月11日(月)以降の平日に電話で申し込み。
申し込み・問い合わせ:高齢介護課
【電話】77-2511
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高齢介護課・地域包括支援センターは本庁2階です
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