文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 脱炭素社会の実現に向けて(1)

2/48

和歌山県紀の川市

地球温暖化の影響により、世界各地でこれまでになかったさまざまな気候変動が生じてきています。みなさんも昔と変わったな、今まではこんなこと考えもしなかったと感じることが増えていませんか?

■覚えていますか?昨年の豪雨被害
昨年6月に発生した線状降水帯による豪雨により、市内では数多くの住宅が床上、床下浸水するなど、多くの市民が被災しました。また、市内各地で道路の冠水・陥没や土砂崩れなどが発生し、復旧工事には未だ時間を要しています。
近年では、温室効果ガスによる気温上昇の影響により、以前にはそれほど見られなかったゲリラ豪雨の発生回数が増加。大型の台風が頻発するなど、自然災害のリスクが高まっています。地球温暖化による影響は私たちの身近なところにも影響を及ぼし始めています。

▽部門別のCO2排出量(電気・熱分配後)

▽家庭からのCO2排出量(1世帯あたり)

※出典:国立環境研究所ホームページ(温室効果ガスインベントリより抽出)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません


1890年~2020年の和歌山県における平均気温の変化を示したものです。130年間で平均気温は約1.9℃上昇しています。
※出典:気象庁ホームページ(過去の気象データ検索より抽出)
※長期的な変化を分かりやすくするため、10年ごとの平均値を算出

■地域の未来のために
近年、記録的な高温や豪雨などに形を変え、私たちの生活に深刻な影響を及ぼしている地球温暖化。気候危機とまで呼ばれる昨今の異常気象の影響は、今後ますます大きくなっていくことが予測されています。
今回の特集では、二酸化炭素などの地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「脱炭素社会」の実現に向けた取り組みを実践している市内の事業者、また市としての方針などを紹介します。
次の世代へ心地よい環境を手渡すためには、改めて地域の未来について考え、私たちに「今」できることを考えることが必要です。

■2050年カーボンニュートラルを目指して
令和6年第1回市議会定例会で市長が「地球温暖化対策の推進として、2050年までに二酸化炭素実質排出ゼロに向け、環境に優しい紀の川市を目指します」と表明。「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。市として、2050年カーボンニュートラルを目指して取り組んでいきます。
目標を実現し、地球温暖化の進行を遅らせるためには、市民のみなさん一人一人の協力が必要不可欠です。自分にできる取り組みから脱炭素な暮らしを始めてみませんか。

●脱炭素…ってなに?
脱炭素(カーボンニュートラル)とは、私たちが日常生活や経済活動で排出する、二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」から、植物の光合成などで吸収される温室効果ガスの「吸収量」を差し引き、その合計を実質的にゼロにすることを指します。実現に向けて、二酸化炭素の排出量を削減し、植樹や環境保全により、二酸化炭素の吸収量を確保することが重要です。
2015年に開催されたCOP21では世界の約200カ国が同意し、パリ協定が成立。世界規模で脱炭素化の流れが加速しています。

世界共通の目標:
・世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つ
・1.5℃以内に抑える努力をする
※脱炭素のイメージは、本紙またはPDF版3ページをご覧ください。
※出典:環境省脱炭素ポータル

●私たちができること
家庭から排出されるCO2は、全体の約15%(右図参照)。産業・運輸部門と比べると小さな割合ですが、一人一人が意識や認識を変え、一丸となり行動を起こすことで、社会の変化につながることがあります。普段の生活の中で少しの工夫をしながら、無駄を減らし、環境負荷の低い製品やサービスを選択することで、CO2削減に貢献することができます。私たちができることを確認して、自分たちの明るい未来は自分たちの手でつくっていきましょう。

家庭でできるちょっとした取り組み:
・マイバッグを使う!
・冷房は1度高く、暖房は1度低く!
・食べ残しをしない!
・徒歩・公共交通機関を利用!など
他にもできることはたくさんあります。ぜひ家庭でのCO2削減の取り組みに協力お願いします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU