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自治体の皆さまへ

命をつなぐボランティア 献血(1)

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和歌山県紀の川市

病気や怪我で輸血などを必要とする患者さんのために、自分の血液を自発的に無償で提供する献血。みなさんの献血で多くの命が救われています。

(若い世代のみなさん 献血に協力お願いします)
和歌山県学生献血推進協議会 近畿大学生物理工学部のみなさん

▽和歌山県内の献血者数(10~30代)

■若い世代の献血離れ
日々進歩している医療技術でも人工的に造ることができない血液。もちろん長期保存もできません。また、1人あたりの献血回数や量には上限があるため、患者さんに安定的に血液を届けるためには、みなさんが1年を通じて継続して献血を行う必要があります。
そんな中、若い世代の献血離れが問題となっています。令和4年度の10~30代の献血者数は全国で167万人。平成24年度の251万人から10年間で約33%低下しています。献血が可能な年齢は16~69歳ですが、献血者の約7割を40歳以上の人が占めており、この世代の人たちが69歳を迎えたとき、将来必要な血液量を確保できなくなる恐れがあります。今後も患者さんに血液を安定的に届けるためには、若い世代をはじめ、みなさんの継続的な協力が必要です。
今回の特集では、献血者を増やすため日々活動する人たちや輸血経験者の話を聞いてきました。「命をつなぐボランティア」の一員として、みなさんも献血を始めてみませんか。

健康推進課献血担当 庄司泰務さん

▽献血の手順
(1)献血受付
(2)タブレットで質問に回答
(3)健康診断…問診や血圧測定などを行います。
(4)採血…時間は全血献血では10~15分、成分献血は40~90分程度です。

▽献血者の基準
※65~69歳までの人は、60歳に達した日から65歳に達した日の前日までの間に採血が行われた人に限る。

■インタビュー(interview)
●献血は人助けの手段
近畿大学生物理工学部の代表を務める加藤麗名さん。
「人の役に立ちたい」その一心で活動を推進します。
(若年層の献血者が1人でも増えるように)

私たちが所属する和歌山県学生献血推進協議会は、同世代の10~30代の人を対象に献血の必要性を伝えるために活動しています。近畿大学生物理工学部からは14人の学生が参加。主に啓発活動を中心に行っています。また、岩出ロータリークラブの定例会で活動報告をさせてもらうなど、貴重な経験もさせてもらっています。
この協議会に参加したことで、若年層への献血推進には若者の力が必要だということを再認識しました。今後も他の大学などと連携を深め、活動を充実させていきたいです。学生団体の活動を知らない人もまだまだ多いので、認知度を高め、若年層の献血者が1人でも増えるよう活動を進めていきたいです。
献血をしたことがない人は「人助けの手段のひとつ」として、ぜひ協力をお願いします。

▽学生が同世代の献血を推進
啓発や献血アプリ「ラブラッド」の登録補助、SNSでの情報発信などをしている和歌山県学生献血推進協議会近畿大学生物理工学部のみなさん。学内だけでなく、奉仕団体などと連携し、献血者数増加を目指し活動を行っています。
・4月3・4日に那賀ライオンズクラブのみなさんと今年度最初の活動を行いました。

▽意外と知らない。献血した後の血液のゆくえ
事故や病気などで大量出血した人が輸血をするイメージがありますが、多くはがん患者さんのもとに届きます。


(出典)令和4年輸血状況調査結果(東京都保健医療局)を基に作成

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