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コラム~手話の歴史~

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和歌山県紀美野町

手話は、手や指、体の動き、顔の表情を使って視覚的にコミュニケーションを取る言語です。ろう者、つまり聴覚に障がいのある人々にとって、手話は生活の中で必要不可欠な手段です。
しかし、過去には手話が認められなかった時代があります。日本では明治時代初期に、京都でろう者の教育が始まりました。当時、ろう者の教育では手話、指文字、筆談が使われていました。
大正時代になると、「口話」と呼ばれる手話ではなく声を使って話すコミュニケーション方法が主流になりました。そのため、ろう学校では、聞こえる人々の社会で生きるために、口話が重要視され、手話の使用が制限されることがありました。

■~手話=言語~
長い年月が経過し、手話の認識が国際的に高まりました。聴覚に障がいのある人々が手話を権利として主張し、平成18年に国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」では、手話が「言語」の一形態として認識されました。これにより、「手話は言語である」という認識が国際的に確立されました。
日本でも、平成23年に「障害者基本法」が改正され、手話が「言語(手話を含む)」と明記され、法的に位置づけられました。

■~手話言語条例の制定~
手話が言語であるという国際的な認識を受けて、全国の自治体で「手話言語条例」が制定される動きが広がっています。これは、ろう者がより良い生活を送るための支援策を推進し、地域社会を手話に対応させるためのものであり、手話を学びたい人々への支援、ろう者のコミュニケーションニーズに合った施策の実施が含まれています。
手話言語条例は、地域社会が手話を認識、理解し、サポートするための一歩となっています。
手話言語条例は、地域社会で共に生きるための大切な取り組みの一環です。これにより、誰もが安心して共に生活し、コミュニケーションをとることができる地域社会をめざします。

■~手話講座を開催します~
手話に興味があるが、なんだか難しそう…と思っていませんか?
当町では、初心者向けの手話講座を開催予定です。
※日時が決まり次第、広報誌および町ホームページにて周知いたします。

問合せ:保健福祉課
【電話】489-9960

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