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【特集】高野六木(こうやろくぼく)だより Part 3

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和歌山県高野町

りくぼくちゃんの頭に生えている高野六木。
今回はコウヤマキについて解説するよ!

◆コウヤマキ
1.供花として有名になったキッカケ
高野山在住の人や高野山にお墓のある人には馴染み深い樹木です。コウヤマキの枝葉は、仏壇やお墓に供花としてお供えされます。その由来は、昔高野山では、修行の妨げになるとして、色花の栽培や供花として使用されるのが、禁止されていたそうです。そこで、高野山に自生している樹木の枝葉を供花として使用したようです。特にコウヤマキは、色も綺麗で、その上長持ちすることから、利用されるようになったのでしょう。

2.コウヤマキの生態
高野山の人達には馴染深いコウヤマキですが、その生態を知っている人は少ないのでは無いでしょうか。コウヤマキの仲間は中生代には北半球に広く分布していたが、その後減少し今はコウヤマキ1種が日本の主に福島県から宮崎県の急峻な土地に自生しています。また、韓国の済州島にも自生しているとも言われています。

3.天然記念物で木材としても利用されてきた
高野山のコウヤマキは、女人堂近くの国有林(高野山コウヤマキ希少個体群保護林)や、高野山駅周辺等嶽の弁天岳の山麓に多く見られます。また、和歌山県の天然記念物に指定され保護されています。高野山の場合、本来の自生している急峻な土地では無く緩やかな傾斜地にも自生しているため、何らかの人為が加わっていると言われています。その材は、湿気に強く腐りにくいため、風呂桶や棺桶等水周りによく利用されたみたいですが、今はプラスチック製品が出回り余り木材としての利用が少なくなってしまいました。

4.スカイツリーのモデル
自然樹形が美しいので、世界三大庭園樹とか美樹とも言われて良く庭園などに植栽されます。因みに東京スカイツリーは、コウヤマキの樹形をデザイン化されたものです。

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