「上質な生活都市」「東日本の中枢都市」の実現に向けて
総合振興計画が掲げる「上質な生活都市」と「東日本の中枢都市」2つの将来都市像の実現に向けた取り組みとして、令和6年度の主な事業を紹介します。
■重点戦略1
「さいたま」の5つの魅力を生かして、成長・発展する戦略
▼先進技術で豊かな自然と共存する環境未来都市の創造
市有施設に再生可能エネルギー設備等の導入を推進することで、温室効果ガス排出量の削減と、災害に強い持続可能なまちづくりを推進します。また、次世代の自動車の普及を促進するため、「E-KIZUNA Project」を引き続き推進します。
(主な事業)
・市有施設への再生可能エネルギー設備等の導入…2,008万円
・E-KIZUNA Projectの推進…6,960万円
▼一人ひとりが“健幸”を実感できるスマートウエルネスシティの創造
さいたま市健康マイレージにより、楽しみながら歩くことを中心とした市民の継続的な健康づくりを支援します。また、医療・介護のデータから高齢者の健康状態を把握し、課題がある方やフレイル予防が必要な方などに対する個別的な保健指導などを実施します。
(主な事業)
・運動習慣の獲得に向けた健康マイレージの推進…4,733万円
・高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施…4,993万円
▼笑顔あふれる日本一のスポーツ先進都市の創造
アーバンスポーツができる場所を維持管理するとともに、初心者や親子向けの体験機会を提供します。また、市民のスポーツに対する意欲・関心を高め、多くの市民が楽しめるフルマラソンを含むランニングイベントを、引き続き開催します。
(主な事業)
・アーバンスポーツの活性化…1,294万円
・ランニングイベントの開催…2億9,687万円
▼子どもたちの未来を拓(ひら)く日本一の教育都市の創造
校務と学習に関するデータを集約し可視化・分析するためのシステム「スクールダッシュボード」を導入し、個別最適な学びの実現を目指すとともに、教員の働き方改革を推進します。また、市立小学校の35人学級を推進するため、教育環境の整備を行います。
(主な事業)
・小学校における35人学級の推進…5億5,311万円
・児童生徒用タブレットの管理と教育データ可視化システムの運用…15億1,214万円
▼ヒト・モノ・情報を呼び込み、東日本の未来を創る対流拠点都市の創造
広域道路ネットワークを構築するため、新大宮上尾道路等の整備を促進します。また、国内外の観光客の誘客促進を図るため、観光資源を活用したプロモーションや市内周遊イベントを実施します。加えて、企業誘致や産業集積拠点の整備を実施するとともに、新たな産業集積拠点の候補となる地区の調査及び検討を行います。
(主な事業)
・新大宮上尾道路等の整備促進…43億3,729万円
・地域資源を生かした観光の振興…2,219万円
・企業立地の促進…3億5,512万円
■重点戦略2
未来に引き継ぐための持続可能なまちづくりを進める戦略
▼子どもから高齢者まで、あらゆる世代が輝けるまちづくり
子育てヘルパー派遣事業の利用日数拡大やファミリー・サポート・センター事業の助成対象拡大など、子育て家庭の更なる負担軽減を図ります。また、ケアラー等からの電話等の相談対応、周知啓発の強化など、ケアラー・ヤングケアラーへの支援策強化に取り組みます。
(主な事業)
・子育て世帯の負担を軽減するための支援体制の強化…806万円
・ケアラー・ヤングケアラーへの支援の充実…6,272万円
▼激動する新時代に「未来技術」で躍動する地域産業づくり
市内中小企業のDX推進に向けた支援を行うなど、生産性や付加価値の向上を支援します。また、地場産農産物の流通や消費拡大に向けて、環境と調和のとれた持続性の高い農業生産活動への支援、情報発信や販売促進イベントを実施します。
(主な事業)
・中小企業の生産性・付加価値向上を通じた成長促進支援…3億2,475万円
・地場産農産物の流通・消費拡大…907万円
▼災害に強く、市民と共につくる安全・安心なまちづくり
人口増加に伴う消防需要に対応するため、消防分団車庫新設に向けて取り組むなど、消防団の充実強化に取り組みます。また、駅周辺への防犯カメラの設置や自治会による防犯カメラの設置支援など、「わがまちカメラ」の戦略的な整備・活用を推進します。
(主な事業)
・消防団の充実強化による地域防災力の向上…4億2,738万円
・わがまちカメラ戦略的整備・活用事業…1,302万円
▼環境に配慮したサステナブル※で快適な暮らしの実現
循環型社会を実現するため、家庭から排出される木くずのリサイクルの導入に向けた実証実験を行うほか、本年10月から容器包装プラスチックリサイクルを拡大するなど、3R※に向けた取り組みを推進します。
※サステナブル…持続可能なこと
※3R…リデュース、リユース、リサイクルの3つのR(頭文字)の総称
(主な事業)
・新規リサイクルの実証実験等の実施…2,128万円
・プラスチックリサイクルの拡大…6,869万円
▼絆(きずな)で支え合い、誰もが自分らしく暮らせるまちづくり
自治会活動の活性化に向けた支援を行います。また、令和5年11月から施行されたパーキング・パーミット制度(埼玉県思いやり駐車場制度)に係る周知啓発を行い、駐車施設の適正利用を促進します。
(主な事業)
・自治会への加入促進…342万円
・パーキング・パーミット制度の推進…418万円
▼質の高い都市経営の実現
個人版ふるさと納税の受入拡大に向け、返礼品を更に拡充するとともに、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用し、受入拡大を目指します。また、学校給食費の公会計化により、保護者の方々の利便性向上、学校職員の負担軽減を図ります。
※学校給食費の公会計化…学校給食費を市の予算に計上し、徴収・管理していく方法
(主な事業)
・個人版ふるさと納税の受入拡大…3億8,647万円
・学校給食費の公会計化※…58億1,776万円
市では誰一人取り残さず、誰もが住みやすく持続可能な地域社会の実現を目指しています。
問合せ:都市経営戦略部
【電話】829・1035【FAX】829・1997
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