◆これだけは絶対守って!災害ごみを出す注意点
災害ごみを処分する時の重要なポイント
1.市からのお知らせがあるまでは、分別しながら自宅・敷地内で保管
災害の状況に応じて、ごみの出し方や分別方法、仮置場が異なります。必ず市からのお知らせを確認し、分別してごみを出してください。被害の状況によって通信手段が利用できない場合もありますので、複数の方法で情報が得られるようにしておきましょう。
2.ごみは必ず分別してください
災害後の非常事態時には、混乱の中で、通常のごみの収集対応ができません。災害ごみとリサイクルできるものが混ざって持ち込まれてしまうと、人が分別するにしても、機械で分別するにしても非常に時間と手間・経費がかかります。
ある程度素材ごとに分別することで、次の作業工程が効率的になります。分別するごみの量が少なければ早く処分でき、結果として復興も早くなります。
3.道路わき、道路上、公園などに自己判断で災害ごみを出さない
路上などにごみを出して道が狭くなったり、ふさがってしまったりすると、人命救助や災害ごみ収集、復興作業のために必要な人や車両が通れなくなってしまいます。
回収できず残ったごみは、衛生環境が悪化することで、悪臭や害虫が発生してしまいます。
▽平成29年に発生した台風21号での災害ごみ回収の様子
台風で床上浸水被害があった地域での災害ごみを処分したときの様子です。災害の地域が限定されていたため、ごみの出し方をお知らせし、仮置場は作りませんでした。普段と同じ場所に、生活ごみと災害ごみを分別して出してもらい、回収業者が時間を分けて処理しました。
◆災害派遣職員レポート 令和6年能登半島地震の被災地支援~石川県珠洲市、穴水町へ~
能登地方における9月20日からの秋雨前線に伴う大雨により、亡くなられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
市では、さまざまな行政部門から職員を被災地へ派遣し支援を行っています。被災地で支援した職員に話を聞きました。
4月の被災地の様子は陥没した道路や倒壊した家屋が多く残り、被害の大きさを感じました。数カ月たった9月でも、道路の陥没や亀裂で通行止めの所もあり、まだまだ復興支援が必要な状況でした。被災地での私たちの支援内容は、公費解体の申請受付です。公費解体の観点から大切なことをお伝えしたいと思います。
▽相続はその都度手続きを
公費解体の申請要件の1つに、解体を行う建物の登記簿上の所有者が申請を行わなければならないというものがあります。登記上の所有者が既に亡くなっていると、相続権を有する全ての人から実印を含む同意を得なければなりません。中には全国各地に住む、複数人の同意を得なければならないケースもあり、実際の解体作業になかなか進めず、何度も手続きに来る人に、私たちも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。相続などの整理や手続きは、その都度しておきましょう。
▽家の中を整理整頓しておこう
家屋を公費解体する場合、家具・家財は撤去の対象外となりますが、他は全て撤去されてしまいます。建物が不安定になっている状況なので、普段から素早く大事なものを取り出せるように使わなくなったものはあらかじめ処分し整理しておきましょう。
▽地域とのつながりが大切
大規模な災害が起きたときは、さまざななことが通常通りには進まず、多くの時間と人手を要します。国や自治体、市の支援では限界があり、災害直後は特に皆さん自身で避難所を運営していくことが求められます。日頃から近所付き合いや自治組織を大切にし、お互いに少しずつできること・我慢することなど、全員で助け合う地域とのつながりが復興のために大切だと実感しました。
※公費解体とは、災害で甚大な被害を受けた建物を市町村が所有者に代わって解体・撤去を行う制度のことです。
○家具は固定しよう
家具や家電製品を固定し、転倒防止をすることで、身体の安全や大切な家財を守るだけではなく、災害ごみを減らすことができます。また、住宅の耐震化にも普段から取り組んでおきましょう。
※住宅耐震化の一部補助金は24ページをご覧ください。
○いらないものは捨てておこう
使わなくなった家具などは災害時に散乱すると大変危険です。日頃からリサイクルショップやフリマアプリ、市で協定を結んでいるリユースサービスなどを活用して、賢くお得に処分しておきましょう。詳しくは市ホームページをご覧ください。
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