児童虐待や不適切な養育が子どもの脳に深刻なダメージを与える可能性が明らかになっています。
■子どもの脳を傷つけないために
近年の脳画像研究では児童虐待によって脳が傷つくことや、傷の部位によってどんな影響が出るかが明らかになっています。
(1)激しい体罰…感情や理性に悪影響。非行などを起こす確立も高くなる。
(2)暴言による虐待…聴覚の障がいや知能、理解力の発達に悪影響。
(3)性的虐待…視覚的な記憶の機能低下。
(4)激しい夫婦喧嘩にさらされる…トラウマが生じやすく、知能や語彙能力に悪影響。
※言葉によるDVを目撃した時の脳のダメージは、身体的DVを目撃した時よりも大きいという研究結果があります。
児童虐待は「大人になってからも人と関係を作れない」「衝動的でキレやすく集団行動ができない」など、その後の人格形成に深刻な影響を与えることがあります。大人と子どもは対等な力関係ではないという前提で、子どもを傷つけないと同時に、「虐待かも」と思ったらすぐに児童虐待通報ダイヤルに電話してください。
○虐待により傷つく脳
・厳しい体罰で前頭前野が萎縮(感情・思考に影響)
・暴言で聴覚野が変形(言語・コミュニケーションに影響)
・性的虐待などで視覚野が縮小
■見落とさないで!子どものサイン 虐待かもと思ったら「189」
児童虐待の早期発見・防止には地域の人の協力が必要です。不自然な傷やアザがある、衣服や体が常に汚れている、夜遅くまで一人で遊んでいる等、“ちょっとした”気づきで虐待から救うことができます。虐待の通告は発見した人の義務です。連絡した人が特定されないように秘密は守られます。
○虐待かもと思ったら
児童相談所全国共通ダイヤル
【電話】189(いちはやく)
近くの児童相談所につながります。
※一部のIP電話からはつながりません。
※通話料がかかります。
問合せ:
こども支援課【電話】内線243・244
川越児童相談所【電話】223-4152
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