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みよし歴史探訪

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埼玉県三芳町

■れきしとくらし 第二十六回 藤久保東遺跡その(1)
藤久保東(ふじくぼひがし)遺跡は、三芳町の中でも東部にある遺跡です。遺跡周辺には富士見江川(ふじみえがわ)という小河川が流れており、この川によってできた谷の両側に遺跡が広がっています。

○藤久保東遺跡の調査について
藤久保東遺跡が調査されるようになったのは、遺跡の範囲内でのマンションや住宅などの開発が活発化したことが理由のひとつです。昭和62年より開発に先立つ試掘・発掘調査が始まり、特に平成10年からは、区画整理事業に伴い、約11年に及ぶ試掘・発掘調査が行われました。その結果、現在までに試掘・発掘調査を合わせて計42地点で調査が行われ、旧石器時代の石器を製作した跡や石焼バーベキューの跡と考えられる礫群が数多く発見されました。その中でも、平成5年に行われた発掘調査では、県内でも最古級のひとつに数えられる、旧石器時代の約3万5千年前の石器が発見されています。
藤久保東遺跡の調査成果から、周辺の富士見江川の水を求めてやってくる動物を追って、旧石器時代の人々がキャンプ生活を行っていたこと、三芳町内で最も早く人々が生活を営んでいた地域であることが確認されています。今後の調査でも新たな発見が期待されている遺跡です。
次号では、藤久保東遺跡から出土した遺物について紹介します。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655

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