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みよし歴史探訪

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埼玉県三芳町

■れきしとくらし
第二十七回 藤久保東遺跡その(2)
前月号では、藤久保東遺跡について紹介しました。今月号では、藤久保東遺跡から出土した「最古の石器」について紹介します。
平成5年度に行われた藤久保東遺跡の発掘調査では、町内でも最古層の約3万5千年前の地層から、局部磨製石斧(きょくぶませいせきふ)という石器が2点発見されました。局部磨製石斧とは、単に石を打ち欠(か)いただけで作り上げられた石器(打製石器)ではなく石器を作るために原石を打ち欠いてほぼ完成に近い形に作り出した後、刃部をより目的にあった形にするために部分的に磨き上げた石器のことを言います。
局部磨製石斧は、埼玉県内でも数点しか発見されておらず、最古の石器のひとつに数えられます。大変貴重な石器であったため、発見された当時は、「県内最古の石器が出土した!」と話題となり、新聞などで取り上げられるほどでした。
また発掘現場でのエピソードとして、局部磨製石斧2点は、発掘されるまでずっと地中にあり、空気に触れずに風化が防がれたため、実際に使用されていた当時の鮮やかな色の石器を見ることができたそうです。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655

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