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特集 みらいのしずく(3)

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埼玉県三芳町

■雫がつなぐ、未来。
町唯一の湧き水が流れ、様々な植物や生き物が住む、竹間沢のこぶしの里。
三芳の自然や澄んだ水を子どもたちへ残したい―。
未来につながる活動が、続けられています。

こぶしの里を探検する竹の子エコクラブの子どもたち。水中や草むらを覗き込んで生き物や植物を探していました。子どもたちが自然の中で楽しく遊べる場所を残していくために、今から環境について考えてみませんか。
※詳しくは本紙をご覧ください。

涼しげなせせらぎの音が聞こえるこぶしの里。町内唯一の湧き水が流れ、様々な植物や生き物の宝庫となっています。湧き水は地下水が地表に出たもののこと。こぶしの里ではその澄んだ水を間近で見ることができます。

■ホタルの舞う清流
こぶしの里がある竹間沢地区と隣接する竹間沢東地区。現在は住宅や工場が点在していますが、昭和30年代頃はホタルの舞う田園が広がっていました。
その光景をよみがえらせようと、平成14年に地元竹間沢の人々が「竹間沢ほたる育成会」を結成。こぶしの里の環境整備とホタルの幼虫の放流を行い、夜空を彩る光は初夏の風物詩となりました。
約20年に渡り続けられてきた放流。ほたる育成会は高齢化により解散となりましたが、今までの取り組みが成果を上げ、今年もこぶしの里で育ったホタルが飛び立ちました。ホタルの自生にはきれいな水が必要。地中をゆっくりと流れる地下水は、一度汚れてしまうと数年~数十年間その影響が続くこともあります。今の自然環境を大切にすることが、未来の子どもたちへきれいな水を残していくことにつながります。

■楽しい!が緑を守る
夏の日差しが降り注ぎ、青空が広がった6月15日(土)、こぶしの里に子どもたちの元気な声が響きました。
町内の小学生が所属し、自然環境に関する活動をしている「竹の子エコクラブ」。この日はこぶしの里を探検して植物や生き物を探しました。「こっちに白い花があるよ!」「ニホントカゲがいる!」と次々に新しい発見をする子どもたち。「三芳町の中に、楽しく遊べる場所があるということを知ってもらいたいんです」と笑顔を見せるのは竹の子エコクラブ代表の村上久美子さん。まずは「楽しむ」ところから環境に興味を持ってほしいといいます。「楽しかったという経験があれば『これから先も自然の中で遊ぶためにはどうしたらいいだろう?』と考えるんです。そこから環境保全への意識が生まれていくのを感じています」。
子どもたちの心に蒔かれた自然を愛する気持ちの種が、未来へ向かって小さな芽を出し始めています。

■みらいのしずく
一滴一滴の雫が地中にしみ込み、長い時間をかけて地下水になり、やがて海の水となる―。未来の自然環境を守るためには私たち一人ひとりの小さな行動の積み重ねが大切です。
町の美しい環境や水を残していくための第一歩として、三芳の平地林、土、自然の力が育んだ「みらいくんの雫」を味わってみてはいかがでしょうか。

▽こぶしの里で見つけた生き物や植物たち
・ニホントカゲ
・ドクダミの花
・マユミの実

◆〔Topics〕竹の子エコクラブとは
2002年から活動開始。毎年4月に町内の小学生メンバーを募集しています。川遊びやツリーイングなど、自然環境や生き物に関心を持てるような楽しい活動を実施中です。

◆〔CHECK〕「みらいくんの雫」好評販売中
ミネラルウォーター「みらいくんの雫」は町内3か所で販売中。
町キャラクターで水の精のみらいくんのラベルが目印です。上富地区の地下深くでゆっくりとろ過された、まろやかな天然水をぜひ味わってみてください。
140円 税込み
販売場所:平日8:30~17:15
・上下水道課窓口(藤久保1047-1 浄水場2階)
・藤久保出張所(藤久保7232-1)
・竹間沢出張所(竹間沢555-1)

◆三芳のきれいな水を未来へ
○今日から始めよう!水のためにできること
01 節水をする
洗い物や歯磨きの時に水を流したままにしない。
02 汚れのもとを流さない
食器の油汚れはふき取ってから洗う。
03 地域の水源を守る
ゴミを捨てない。清掃活動に参加する。
参考:政府広報オンライン「飲み水はどこから?使った水はどこへ? 暮らしを支える「水の循環」」

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