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自治体の皆さまへ

特集 時を選ばない 災害に、備えを。(1)

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埼玉県三芳町

1月1日16時10分、能登半島で元旦の団らんをマグニチュード7.6、最大震度7の大地震が襲いました。災害は起きる時を選んではくれない。そのことを強く実感した人も多いのではないでしょうか。

■能登半島地震を教訓に
能登半島地震では281人の尊い命が失われ、12万棟以上の家屋被害、最大13万戸以上の断水、電気や道路などライフラインにも大きな被害を出しました(出典:内閣府7月1日現在)。
この困難な状況に対して三芳町は埼玉県と連携し、3度にわたって石川県七尾市に職員を派遣。また、日本水道協会埼玉県支部と連携して石川県輪島市に給水車と職員3人を派遣して被災地への支援を行いました。
支援活動の中で職員は被災地で何を感じて、支援を行ったのか。被災地では何が不足し、何に困難を感じていたのか。現地を見てきた職員の話から、防災への備えについて考えます。
「その時」はいつ起こるかわかりません。1年後、明日、今この瞬間かもしれません。今回の特集は「防災」。時を選ばない災害に備えるために何ができるか、一緒に考えて今こそ準備を始めませんか?

■非常時に向けてトイレの備えを
私は避難所となっていた市内の小学校で、避難所運営支援を行いました。発災後1週間が経過しており、電気は復旧。各地から食料を始めとした物資が届き始めていましたが、上下水道が復旧していなかったので特にトイレが問題でしたね。
タンクに水を入れれば便は流せたんですが、流す水を学校のプールから汲んでタライなどにためておくなど、水の確保に苦労しました。また、使い慣れない和式で不特定多数の人が使うので汚れることもあったため、多くの人がストレスを感じていました。食料の備えは多くの人がしているかもしれませんが、非常時のトイレの備えの必要性を強く感じました。

環境課環境対策担当
中村直人さん
派遣先:石川県七尾市(最大震度6強)
派遣期間:1月8日~1月16日

■非常時にも安心な水を
私たちの割当である門前町は、発災から1か月以上が経過した当時も全区域断水。活動は、5か所の避難所から片道約10km離れた山間部の浄水場で給水車に飲料水を給水し、割当の各避難所に設置された貯水タンク内に補充して回る給水応援でした。浄水場付近の山間部は道路崩落で埋設の水道管が漏水していたため送水できない状況。給水車の通行も段差が多く、危険な場面もありました。水道管の埋設位置を示す台帳の正確性が低いことも復旧に時間を要していた要因となっていました。
台帳に正確性を期している三芳町でも能登を教訓に、備えを行っていきます。

上下水道課水道施設担当
近藤昭仁さん
派遣先:石川県輪島市(最大震度7)
派遣期間:2月15日~2月20日

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