住民が自然に集い、つながりが生まれる場所
■〔社会的充実〕 人・想い・未来。
つながりから生まれるウェルビーイング
支え合うことで溢れる笑顔―。楽しい時も辛い時も一緒に笑える仲間がいます。
夏の陽ざしが照りつく8月18日(日)の午前中。この日は「あつまれ集会所」の開催日。
子どもから高齢者まで気軽に集まり、自由に楽しんでもらえるように月の第3日曜日は集会所を開放しています。
「あつまれ集会所」が始まった当初は、コロナ禍を挟んだため、参加者や催し物が少なかったものの、現在は150人を越える規模にまで成長。多くのボランティアの協力により、幅広い世代が交流できる憩いの場となりました。
「地域の人みんなで楽しめるイベントにしたい」と毎回、企画を考える大人たちや自主的に運営のお手伝いをする子どもたちが集い、多くの人の地域愛が「あつまれ、集会所」をつくりあげています。
○人と人とがつながれる場所
日々、集会所で住民の交流を見守る藤久保第2区の中澤区長。「集会所を通して、幅広い世代の人が交流してくれるのはうれしい限りです。集会所とは住民が自然に集い、つながりが生まれる場所なので、この先もずっと人と人がつながる場所であってほしい」と語ります。
幅広い世代が交流することで、高齢者は子どもたちと触れ合い、元気や生きる活力をもらい、子どもたちは思いやりやマナーが身につく―。世代を越えた人と人とのつながりは地域全体のウェルビーイングにつながっていきます。
藤久保第2区集会所で開催の「あつまれ集会所」。子どもから高齢者まで幅広い世代が交流できる場です。わたあめやたいやきなどの食べ物やベーゴマやお菓子釣りなどのレクリエーションを通して交流をすることができます。
◆つながる心がみんなの力に
○同じゴールに向かって
8月5日(月)~7日(水)に開催された「チャレンジアドベンチャー富士山体験・交流事業」。町と自治体間連携協定を結んでいる静岡県小山町との交流事業で、町内の中学生11人が富士山への登山にチャレンジしました。登頂という同じゴールに向けて1歩ずつ足を進める子どもたち。
仲間同士で支え合い、コミュニケーションを重ねていくことで、自信を持って頂上まで登りきることができました。
「最初は辛かったけど仲間と声を掛け合いながら歩くことで、楽しく登ることができました」「他県から来た人たちとも、登山を通して仲良くなれました」と振り返るのは参加した江原さんと吉田さん。(藤久保中学校)
富士登山を通して、前向きに挑戦する力や互いに助け合う協調性を学び一回り成長した子どもたち。大自然の中という普段とは違う環境で新しい出会いや絆を深めた経験が、幸せな未来を切りひらくための力となっていきます。
→青空の下、大自然に囲まれ身体を動かす富士登山はさまざまなウェルビーイングの要素が含まれています。いつもと違う環境では自然と呼吸が深くなり、新鮮な酸素が体中に取り込まれ、汗とともに毒素が出ていきます。厳しい環境だからこそ、仲間と支え合い、頂上をめざすこどもたち。富士山登頂で見た日の出は忘れることができない感動の思い出です。
○ウェルビーイングの実現へ
経済が発展した今、物の豊かさが幸せとは限らず、心の豊かさや幸福を重視する社会が望ましいとの価値観が世界で広がっています。
「物質的な豊かさ」ではなく、一人ひとりが「実感できる豊かさ」が重視される時代だからこそウェルビーイングは「ポストSDGs」として注目されています。
SDGsのゴールは地球全体が持続可能な状態を目指すことであり、SDGsの掲げる17の目標を達成したその先には地球全体のウェルビーイングな状態があると考えられています。そのために必要なことは一人ひとりの幸せの実現です。
身体的・精神的・社会的に満たされたウェルビーイングの状態を維持するためには、新しいことにチャレンジしたり、多様な人と考えをシェアしたりするなど、ちょっとしたアクションを起こすことが必要です。
町は、誰もが自分らしく生き、
笑顔で元気に暮らせるウェルビーイングなまちづくりを実現していきます。皆さんも一緒にウェルビーイングな生き方への一歩を踏み出してみませんか。
―特集・終―
◆町のウェルビーイング
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