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〔特集2〕自転車活用まちづくり条例で変革する「入間市」

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埼玉県入間市

条例制定から1年が経ち、これまでの取組に加えて、自転車の活用を進めるための新たな取組も始めています。市では今後も、健康や観光などに結び付くさまざまな取組を実施し、自転車を活用した健康的で魅力あるまちづくりを総合的に推進していきます。

■入間市自転車活用まちづくり条例とは…?
自転車は、環境への負荷が低く、健康の増進や観光の振興につながる乗り物であり、災害時における交通手段としてもその有用性が見直されています。その一方で、自転車の交通事故や放置自転車への対策等が必要であり、自転車を安全で快適に利用することができる都市環境の整備や交通安全の確保等の課題解決に向けて、より一層取り組まなければなりません。
市の地域資源と自転車のもつ有用性を最大限に活かし、また、自転車を取り巻く課題の解決に取り組むため、自転車を活用したまちづくりに関し、基本理念、市および自転車利用者の責務や市民等の役割、市の基本施策等を定め、自転車を活用した健康的で魅力あるまちづくりを総合的に推進するため、「入間市自転車活用まちづくり条例」を制定しました。

■この1年の振り返り
令和5年10月に開催した条例制定記念イベントをきっかけにして、新たな取組を始めています。

▼交通安全教室
中学校で実施している交通安全教室は、これまで狭山警察署員が講師を務めていましたが、令和6年度からは市職員も講師として参加しています。警察と市、それぞれの視点から自転車の乗り方や実施している取組等を説明できるようになり、これまでよりも教室の内容の充実が図れました。

▼自転車ヘルメット購入費補助金
自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方の多くは、頭部に致命傷を負っています。自転車事故による被害を軽減するため、令和5年4月1日からすべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されました。市では、特に子どもと高齢者のヘルメット着用を促進するため、令和7年度までの予定で自転車用ヘルメットの購入費用の一部を補助する制度を行っています。
自分や子どもの命を守るために、自転車に乗るときはヘルメットの着用に努めましょう。

○統計データ
自転車用ヘルメット着用率(%)
※市が実施している定点観測調査結果

▼現在展開している事業
○狭山・入間事業用自動車交通安全協会から自転車用ヘルメットの寄贈
条例の趣旨に沿い、狭山・入間事業用自動車交通安全協会から市に対して、自転車用ヘルメット150個を寄贈いただきました。寄贈いただいたヘルメットは、青少年の交通安全に役立てるため、関係部署との調整を進めています。今後も関係団体や事業者等との連携により、自転車を活用したまちづくりを進めていきます。

○「いるまの間。」と「自転車の駅」による自転車周遊観光の促進
自転車観光の快適性を高め、自転車による周遊観光を促進することを目的として、令和6年3月に制作した観光パンフレット「いるまの間。」にはポタリングに関する情報を掲載し、自転車による市内周遊観光の案内を行っています。
また、令和6年4月からは、市内を自転車で観光する方々が利用できる休憩スポットとして「自転車の駅」を市内4施設に設置しています。

●設置施設
・博物館アリット
・文化創造アトリエ・アミーゴ
・健康福祉センター
・さいたま緑の森博物館

●設置内容
・スポーツ自転車用サイクルスタンド設置
・工具、エアーポンプ貸出
・トイレ利用
・休憩スペース利用
・飲料販売
・観光パンフレット配布

■自転車活用推進計画の策定
条例に基づいて実施する自転車に関するさまざまな取組をより実効性のあるものとするため、「入間市自転車活用推進計画」を令和6年度中に策定する予定です。この計画は、自転車に関する現状分析や課題整理により実施すべき施策を検討するもので、自転車を活用したまちづくりの総合的な計画として位置付けるものです。

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