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特集 狭山茶の日(1)

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埼玉県入間市

【狭山茶を話そう! 狭山茶を贈ろう! 狭山茶を知ろう!】

6月第1日曜日は、おいしい狭山茶大好き条例で定められた「狭山茶の日」。
国内の主要な茶産地の中でも北方にある狭山茶産地では、八十八夜の5月1日や2日ではまだ新茶ができていないことが多いですが、6月の「狭山茶の日」には新茶が出そろっています。「狭山茶の日」は狭山茶に親しみ、狭山茶を再認識する日。旬の狭山茶新茶を、親戚や友人へ贈ってみませんか。

■狭山茶を話そう!
新茶について、お茶屋さんへ聞いてみました。

話:入間市茶業協会宣伝部長 (有)平塚園 平塚 尚吾(なおあき)さん

狭山茶のお買い求めは入間市内の茶販売店へ。

Q 新茶とそうでないお茶は何が違うのですか?
A 「新茶」はその年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶で、「一番茶」とも言います。入間市では多くが5月初旬~中旬につくられます。茶葉の中でも特にこの時期できたての「一番茶」は新芽の若々しい香りと味があります。市内でも茶畑の育ち具合によって新茶のできる時期が違います。「二番茶」は一番茶を摘み採った後、再度伸びた新芽を摘んでつくったお茶で、市内ではだいたい6月中旬~下旬につくられます。夏や秋に茶刈りした「三番茶」「四番茶」は市内のお店で茶葉として売られることはあまりなく、ペットボトルの緑茶用の茶葉として飲料メーカーに卸すことが多いです。

Q 新茶は値段が高いのですか?
A 煎茶の茶葉の値段は、主に摘み取った時期が早いほど高い値段になります。摘み取り時期が早いと、摘める茶葉の量もわずかで希少価値がありますし、出たばかりのみずみずしい新芽を摘み採ってつくるので、新茶に特有の香りや味が出ます。摘む時期が遅くなると、それだけ葉が伸びて多くの量が採れるようになり、味も生長した茶の葉の味になっていきます。こちらの方が普段の飲み慣れた味かもしれません。

Q 売れ筋はどのようなお茶ですか?
A 年間を通してよく売れるのは100gで1,000円くらいのお茶ですが、贈答用であれば100gで1,500円~2,000円のものが多く売れます。詰め合わせであれば、3,000円~5,000円くらいです。普段のご家庭用であれば100gで600円くらいのお茶がよく売れます。

Q 手摘(てづ)みと書いてある商品は?
A 今は多くの茶畑で乗用型摘採機が使われていますが、お茶屋さんによっては手摘み用の茶畑を別に持っています。皆さんが見慣れているような平らに刈りそろえられた茶畑ではなく、自然に茶の木を伸ばした形にしています。手摘みは丁寧に摘むため、品質の良い茶葉ができます。品評会に出す手もみ茶は「一芯二葉(いっしんによう)」で手摘みした茶葉でつくります。

Q “かぶせ”とは?
A 摘採予定の1~2週間前に太陽光を遮る幕を茶畑にかぶせて、苦み・渋み成分を抑え、甘くまろやかな味わいを引き出す手法です。売られている商品には、全てかぶせ茶で作った商品もあれば、特にかぶせ茶と書いていなくてもかぶせ茶をブレンドしてそれぞれのお店の味にしていることもあります。

Q “萎凋(いちょう)”とは?
A 茶葉を摘んでから、蒸す前に天日または機械で葉を少ししおれさせ、萎凋香(いちょうか)と呼ばれる花のような風味を引き出す作業です。同じ茶の葉からでも萎凋の具合によってさまざまな風味が出ることに驚かされます。

Q 今年の茶葉の出来はどうですか?
A 昨年は春が暖かくて茶の葉の生長が早く、慌てて準備して茶づくりをしましたが、今年は降雨にも恵まれ、おいしいお茶になっていると思います。ゴールデンウィークくらいから本格的に茶づくりが始まっています。ぜひご賞味ください。

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