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自治体の皆さまへ

〔特集〕広がり根付くSDGs(2)

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埼玉県入間市

■市内で活動する企業・団体の取組を紹介します
2023年12月1日から入間市SDGsパートナー制度を開始しました。市内で活動するさまざまな企業・団体がパートナーとなり、日々、SDGsの達成に向けて取り組んでいます。経済面、社会面、環境面の取組から1つずつご紹介します。

■経済面
有限会社 貫井園
代表取締役 貫井 香織 さん
狭山茶の主産地である入間市で、代々茶農家を営んできました。茶畑の仕事が落ち着く冬場の仕事として1980年代から原木しいたけの栽培を始め、現在は、お茶と原木しいたけの栽培から販売までを一貫して手掛け、季節の野菜や果樹を栽培しています。

○質問1 SDGsの取組で今、一番力を入れていることは?
収穫したさまざまな食材を活用し商品開発を行っており、規格外のしいたけや廃棄する軸の部分を有効に活用した商品を開発しています。また、県物産館やネット販売、フランス各地で開催された商談会にも積極的に参加し、地産外商による地場産業の振興に取り組んでいます。

○質問2 今後、どんな取組に挑戦していきたいですか?
管理者がいなくなった畑を引き受け、ワイン用ぶどうの栽培を始めました。2016年に苗を植え、2018年に初めての収穫を迎えて以来、醸造ワインは着実に増えています。今後も思いを込めて作ったものを、お客様の手に直接届けていきたいです。

○質問3 最後に、市民の方々に一言お願いします
入間市産の食材を購入するだけで、地域経済活性化に貢献できます。ぜひ、入間市産の食材を選んで味わってみてください。

■社会面
特定非営利活動法人 フードバンクいるま
代表理事 田中 満枝さん(写真本紙左1番目)
フードバンクいるまは2018年に任意団体として発足し、2021年10月よりNPO法人になりました。“「もったいない」を「ありがとう」に”を理念として、(1)食品ロス削減(2)貧困問題(3)誰1人取り残さない地域共生社会の実現に取り組んでいます。

○質問1 SDGsの取組で今、一番力を入れていることは?
日本における2021年の17歳以下の子どもの貧困率は11.5%、約9人に1人の子どもが相対的貧困に該当します。また、ひとり親世帯の貧困は44.5%と高い数値です。相対的貧困に該当する子どもは、学習・進学・医療などの面で極めて不利な状況に置かれ、貧困の連鎖が続いています。フードバンクいるまはフードパントリーを実施し、入間市、入間市社会福祉協議会、こども食堂、学習支援の会等と連携を取り、子どもたちにつながる支援を提供しています。

○質問2 今後、どんな取組に挑戦していきたいですか?
2021年、日本では7人に1人が相対的貧困として生活に困窮している方がいます。入間市が目指す「Well-beingCityいるま」の実現に向けて、地元の市民、企業、団体等と協力して食品ロス削減と誰1人取り残さない社会実現のために活動していきたいです。

○質問3 最後に、市民の方々に一言お願いします
昨今の物価高により生活が困窮している方が増えています。家庭で余っている賞味期限1ヶ月以上の食料品がありましたらフードバンクいるまにご寄贈ください。

■環境面
株式会社ECOMMIT(エコミット)
代表取締役CEO 川野 輝之 さん
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社です。全国7カ所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通するとともに、自社開発のトレーサビリティシステムを活用したリユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングまで行っています。

○質問1 SDGsの取組で今、一番力を入れていることは?
当社は資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を運営しています。「PASSTO」は衣類や雑貨などの不要品を回収ボックスに投函することで生活者の皆さまがより気軽に資源循環に参加できる場を提供します。全国の郵便局や商業施設、マンションなどにも導入され、回収拠点は全国3,000カ所にも及びます。入間市でも三井アウトレットパーク入間のイベントで回収を実施しました。

○質問2 今後、どんな取組に挑戦していきたいですか?
今年の4月に入間市とSDGsパートナー取組宣言を発表しました。入間市と連携し、総合クリーンセンターに集まった不要品の中からリユースできるものを回収・選別・再流通させています。これによりごみを削減し、天然資源の投下量削減と資源循環の促進に寄与し、SDGsに貢献しています。

○質問3 最後に、市民の方々に一言お願いします
リサイクルプラザの従来の活動と合わせて、当社は総合クリーンセンターからまだ使えるものを回収し、選別、再流通させることにより、地域のごみを削減するとともに、入間市のサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けた取組を加速してまいります。

■入間市SDGsパートナーを募集しています
パートナーに登録すると、「入間市SDGsパートナー証」を申込者へお贈りする他、市公式ホームページ等で取組内容を紹介します。現在、市内で活動を行う企業・団体等を幅広く募集しています。パートナーとなって、SDGsの推進に入間市とともに取り組みませんか。

▼登録企業・団体等(五十音順)
・医療法人永仁会
・入間ガスグループ
・入間ケーブルテレビ株式会社
・入間市工業会
・入間市商工会
・入間市内郵便局
・青梅信用金庫入間支店
・カネパッケージ株式会社
・株式会社ECOMMIT
・株式会社奥井組
・株式会社ケーロッド
・株式会社埼玉りそな銀行入間支店
・株式会社スタジオスポビー
・株式会社宝製作所
・株式会社テラダイ
・株式会社八洋
・株式会社ホレスト
・株式会社宮崎土建工業所
・株式会社武蔵野銀行入間支店
・株式会社安川電機入間事業所
・元気が出るふじさわ未来ネット
・合同会社あっぷっぷ
・COURT合同会社
・埼玉縣信用金庫武蔵藤沢支店
・埼玉県生態系保護協会入間支部
・西武信用金庫入間支店
・特定非営利活動法人入間市文化創造ネットワーク
・特定非営利活動法人フードバンクいるま
・飯能信用金庫入間支店
・明治安田生命保険相互会社所沢支社入間営業所
・有限会社貫井園
(2024.6.12時点 31パートナー)

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