首都直下地震は、今後30年以内に70パーセント以上の確率で発生するといわれており、いつ起きてもおかしくありません。
市では、いざという時のため、「東京湾北部を震源とする強い地震が発生し、市内全域にわたって家屋などが被害を受けている」という想定のもと、八潮市総合防災訓練を実施しました。
11月19日(日)に実施した柳之宮小学校での訓練の様子
・ドローンによる被害状況の動画撮影訓練
・ガス管復旧訓練
・救出救助訓練
・初期消火訓練
・土のう製作、設置訓練
・捜索訓練
八潮こども防災マイスター※も参加
・応急給水訓練
・応急手当訓練
※国士舘大学で防災に関する講習を受け、「八潮こども防災マイスター」の資格を取得した児童・生徒
地震が発生したらすぐに命を守る行動がとれるよう、巨大地震への備えと地震発生時の行動について改めて確認をしましょう。
■地震発生!
◆地震発生時の行動
地震の揺れを感じたり、緊急地震速報を受け取ったら身の安全を確保することを最優先に行動しましょう。
▽自宅の場合
近くにテーブルなどがある場合はその下にもぐり、テーブルなどの脚をしっかり持ち、揺れがおさまるまでそのままの体制を維持しましょう。
特に冷蔵庫や食器棚など、転倒や散乱するものが多いキッチンからは離れましょう。
▽外出中の場合
姿勢を低くし、頭を守り、動かないなどの安全確保行動を取りましょう。電車などに乗っている場合は、手すりやつり革をしっかりつかみ、緊急停止などの衝撃に備え、車内のアナウンスに従い行動しましょう。
◆揺れがおさまった後の行動
▽足元の安全確認
割れたガラスや食器類の飛散、がれきなどによりけがをする危険があります。行動を開始する際は、足元を確認しましょう。
▽避難路の確保
建物が傾いたり、家具などが転倒することで扉が開かない場合があります。屋外への退避に備え、開閉可能な扉や窓を確認しておきましょう。
また、避難所などへ退避する際は、火災防止のため電気のブレーカーを下げ、ガスの元栓を閉めた後、避難しましょう。
■避難にあたって知っておくべきポイント
(1)事前に情報収集の手段を確認
テレビ放送は停電などで視聴できない可能性があります。次の手段などを併用し、より正確な情報取得に努めましょう。
・防災行政無線
・市ホームページ
・やしお840メール配信サービスなど
(2)家族で避難する場所や連絡方法を決めておく
災害時は、電話が通じないなど家族で連絡をとることが難しくなります。日頃から家族間での連絡手段や避難場所などを複数決めておくようにしましょう。
また、徒歩での移動が可能な距離も、普段より時間を要する場合があります。安全な場所にいる方はその場に留まり、避難が必要な場合も避難所だけではなく、近くの知人宅に避難することも検討しましょう。
各通信事業者では災害用伝言サービス(WEB171※)などの提供を行っていますので、活用をご検討ください。
※インターネット上で、安否などの情報をテキスト、音声、画像で登録、確認できる伝言板
(3)避難経路は日頃から確認
災害時は平時と異なり、屋外での移動も危険を伴います。地震により傾いた建物・ブロック塀や垂れ下がる電線に注意しましょう。最寄りの指定避難所や、避難所への経路上に危険なものがないか事前に確認をしましょう。
■「自助」「共助」「公助」で備える
◆「自助」を実践し、災害に備える
災害の被害を軽減するためには、「自助」・「共助」・「公助」の3つ
が重要です。国や地方公共団体などが実施する「公助」は、災害の規模が大きくなるほど、すべての被災者に対する迅速な支援が難しい状況になることが想定されます。このため、自身や家族の身を守り、個人の力で災害に備える「自助」を実践しましょう。
▽家具の転倒への備え
固定していない家具は、地震で倒れる可能性があります。倒れた家具に閉じ込められないよう、避難路に家具は置かないようにしましょう。また、家の耐震化や家具の固定などもあわせて行いましょう。
▽備畜品の確保
水や食料品などの備蓄品は、最低でも3日分(推奨7日分)を確保しましょう。また、地震発生後は下水道が破損し、水洗トイレが使用できない場合があるため、無事に使用できるか分かるまでは携帯トイレなどを使用する必要があります。もしもの場合に備え、備蓄しましょう。その他のおすすめの備蓄品は、市ホームページで公開しています。
◆地域で助け合う防災対策
市内には、地域やコミュニティー内で助けあう「共助」としての組織「自主防災組織」があります。
自主防災組織は「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚、連帯感に基づき、災害発生時の被害軽減を目的とした防災活動に取り組んでいます。
問合せ:危機管理防災課
【電話】内線305
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