■花崎遺跡
花崎遺跡は、戦国時代の頃に現在の花崎・花崎北にあった花崎城という城館の遺跡です。
江戸幕府が編さんした、地誌『新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)』には、花崎村の小高く、北東が沼地の要害にふさわしい場所に「古城蹟」があったこと、その城主が何者かは伝わっていないことが記されています。また、史料『莿萱(はりがや)氏系図』には、1560(永禄3)年に、上杉方の羽生城主木戸氏が鷲宮栗原城と共に攻撃した記録が残っています。
1980(昭和55)年と翌年に加須市遺跡調査会による発掘調査が行われ、障子堀、畝堀(うねぼり)、馬出し、土橋などのさまざまな城の遺構が発見されました。また、中世から近世の陶磁器や土器などの遺物が出土しています。花崎城に関連する遺構や遺物以外にも、縄文時代の土器や石器、平安時代の住居跡や土器などが出土しており、古くから人々が住むのに適した場所であったことが分かります。
○花崎城山公園
住所:花崎2-22
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223
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