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自治体の皆さまへ

〔特集〕自治会の今とこれから(6)

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

■自治会と行政のこれから
◇社会や価値観が変化 自治会加入率は7割を切る
自治会は、同じ地域に住む人たちで構成された最も身近な住民自治組織で、自分たちが暮らす地域の生活環境の保全や向上に取り組んできました。
しかし、かつてのご近所付き合いを前提とした全員参加型の地域活動は、社会環境の変化によって難しい局面を迎えています。少子高齢化が進行し、従来の多世代同居から核家族が主流となり、高齢者のみの世帯が急増。労働環境が変化し、定年延長や家族全員が働いていることなどにより、地域活動の担い手も減少してきています。
また、ご近所付き合いを大切にする価値観から、個人の生活を重要視する価値観に変化し、「自治会に入っても入らなくても変わらない」という考えの人も多くなりました。
その結果、役員の高齢化、自治会加入率の低下が進み、本市の自治会加入率は、7割を切るまでになりました。このまま加入率が下がり続けると、自治会の機能が失われ、地域環境が悪化し、災害時に助け合うこともできなくなってしまうかもしれません。
将来にわたり安心・安全な住みよいまちを維持していくためには、新たな住民や未加入者に自治会活動の理解を深めてもらい、加入を促していく必要があります。

◇住みよいまちをつくるため市として自治会を支援
現在、市では自治会加入を促進するために、北本市自治会連合会と連携して市内転入者や自治会未加入者へ加入を働きかけています。
具体的には、市役所の転入手続きの際に、自治会加入の案内チラシを配布。また、自住宅地図に安否状況を書き込むくらし安全課職員自治会は、「何かあったら助けてね」と言える関係づくり。浅間会館で毎週「とまちゃん体操」を開催浅間会館前で防災訓練を実施治会長に就任した皆さんが自治会のことを理解できるように、「自治会長説明会」を開催。その際に自治会業務等を分かりやすく解説した「自治会長ハンドブック」を配布しています。また、自治会の取組みの好事例を発表して広く情報共有する「全員研修会」を自治会連合会で開催しています。
さらに、昨年度末から「自治会加入促進プロジェクト」を立ち上げ、自治会長や自治会長OB、若い年代や女性等の様々な皆さんからご意見を伺い、方策を検討しています。この新しい取組みも、市は自治会連合会の事務局として関わっています。
今後も活動を継続するためには、自治会の自己改革も必要になってきます。市としても、加入促進を支援し、市から依頼している様々な業務を見直したり、電子化を進めるなどして、自治会の負担軽減を推進します。
近年では、災害時などのいざというときに備えた、地域活動の大切さが改めて認識されています。市民の皆様には、ぜひ自治会に加入していただき、地域との絆を深めて、より住みよいまちをつくっていただければと思います。
〔お気軽にお問い合わせください!〕

問合せ:くらし安全課市民協働担当
【電話】594-5521

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