■多額の経費がかかる「ごみ」の処理 「再資源化」すればまちの収益に
生活の中で必ず出てくる「ごみ」。ごみの処理は、その市が行うのが基本です。北本市では、もやせるごみと粗大ごみを鴻巣市・吉見町と連携して埼玉中部環境センターで、その他のごみは他市町村の民間施設で処理していますが、多額の経費と負担がかかっています。
一方、資源物として回収したものは売却し、収益に変えることができます。現在、ごみとして処理しているものの中にも、まだたくさんの『資源』が隠れています。
一人ひとりがごみの分別・資源化をすることが、処理費の抑制につながります。
今回はごみの再資源化に取り組む皆さんからお話を伺いました。
◇主なごみのゆくえ
その他のごみのゆくえは本紙の二次元コードから
■再資源化(1) ~おうちで取り組む再資源化~「紙類」の分別
小岩井さん一家(祐子さん、穂風(ほのか)さん、花野(はなの)さん、岳(がく)さん、葉(よう)さん)
小岩井さん一家は、夫婦2人と子ども4人の6人家族。市内のシェアキッチンで発酵食品等を使ったご飯屋さんを出店する祐子さんは、以前から健康や環境に関心があり、買い物の際はなるべくごみが減るよう工夫しています。それでも、商品の包装など、不要になった紙類が多くあるそうです。
「我が家では、資源回収に出す紙類は、使わない紙袋にまとめています。以前はもやせるごみに入れてしまっていたものも多かったんですが、今のやり方に変えてからは資源回収に紙袋をそのまま持って行けばいいので、楽になりましたね。もやせるごみの量もグッと減りました」
小岩井家では、子どもたちも紙の分別を担います。
「最初は私一人で分別していたんですが、紙袋を家族が通る場所に置くようにしたら、子どもたちも分別してくれるようになりました。『アイロンを掛けたら黒くなる紙(感熱紙)はだめだよ』とか、クイズ感覚で楽しんでくれているみたいです。たまに資源回収に出していいか判断に迷うものもあって、そういうときは『雑紙(ざつがみ)マニュアル』を参考にしつつ、どうしても迷うものはもやせるごみにします」
小岩井家では分別だけでなく、使い切れなかったノートのページを根元から切り取ってメモ用紙にしているのだそう。これも素敵な再資源化です。
◇〔ココが知りたい〕継続のコツは日常に取り入れること
小岩井家の皆さんは、お絵描きをしたあとの紙など不要になった紙類はすぐに紙袋へ。まとめてやろうとすると面倒な分別作業も、日常の中に取り入れてしまえば負担感は大きく減ります。「気軽にできないと続かないから」と語る祐子さん。継続のコツはそこにあるのかもしれません。
◇再資源化できる紙類
・ティッシュ箱
※ビニールはとる
・ノート・教科書
・紙芯、タグ・値札
・学校のプリント類
◇再資源化できない紙類
・レシート等の感熱紙
・アルミコーティングされた紙パック
・防水加工紙や汚れた箱
・クッキングシート
~雑紙マニュアルは本紙の二次元コードから~
スーパーなどの事業者が行う資源回収を利用する場合は、各事業者が定める回収ルールを確認してください。
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