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自治体の皆さまへ

〔特集〕ごみはまだまだ再資源化できる(2)

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埼玉県北本市 クリエイティブ・コモンズ

■再資源化(2) ~地域で取り組む再資源化~自治会の資源回収
西高尾3丁目自治会

西高尾3丁目自治会では、市の資源回収への協力で再資源化を進めています。
この日は、自治会長の大沢英雄さんと当番の皆さんが資源回収場所で分別の補助を行っていました。
「資源回収日には、環境整備委員と班の担当者が当番をしています。朝、分別回収のカゴを並べて、時間までに集まった資源物をまとめて回収員さんに渡すんです」と語る大沢さん。当番の時間や方法を各班にお任せするなど、当番の皆さんの負担軽減にも心を配っているのだそう。
「昔に比べて皆さんマナーがよくなったと感じています。それでも時には、間違って出されるものもあります。特に多いのは中綿の入った布類(粗大ごみ)の分別間違いや、乾電池類の回収日間違い。回収されないので、私たちが再分別したり、市に連絡したりしています。ごみカレンダーや分別マニュアルを確認すると解決することが多いので、ぜひ活用して欲しいですね」
しっかりと分別し、回収のルールを確認して資源物を出すことで、資源回収やその後の処理を支える皆さんの負担を減らすことができます。

◇〔ココが知りたい〕再資源化のメリットは?
市の資源回収品目であるビン・缶・ペットボトル・金属・紙・布類は、適切に分別・回収すれば資源として売却することができます。売却で得た利益は市の収入となるほか、自治会に「資源回収奨励金」として還元されています。

令和5年度資源回収実績:1,659トン
もし、ごみとして処分していたら…処分費-4,570万円
資源として売却すれば…売却益+1,970万円
その差、なんと6,540万円!

■再資源化(3) ~まちで取り組む再資源化~生ごみリサイクル市民農園
北本市ごみ減量等推進市民会議 谷津(たにつ)英治さん
活動・農園に興味のある人は、谷津(【電話】592-9524)まで

北本市には、ごみの減量を市民の立場で実践し、行政や自治会等と協力する市民団体があります。会長の谷津英治さんにお話を伺いました。
「私たち北本市ごみ減量等推進市民会議(ごみ減)では、生ごみたい肥を活用する『生ごみリサイクル市民農園』を運営しています。農園は市内10か所・518区画、利用者はのべ157人で、初心者から利用歴20年を越えるベテランまで、交流しながら野菜作りを楽しんでいます。最近は移住してきた若い方や、外国人の利用者も増えていますね」
市民農園では、利用者が自宅の生ごみをコンポスト(※)でたい肥にし、肥料として使うのだそう。「ごみの減量になるだけでなく、野菜をつくる・あげる・食べる楽しみにもなります。農園を利用する皆さんに呼びかけて、フードパントリーにも野菜を提供しています。まだ空き区画があるので、興味のある人はぜひご連絡ください」と谷津さんは語ります。
「生ごみの水切りをしっかりするだけでも、かなりの減量になるんです。家庭で手軽に始められるダンボールコンポスト等もオススメです。皆さんにもできるところから取り組んでもらいたいですね」
※コンポスト…生ごみをたい肥化するための容器。容器内の微生物の働きで生ごみを発酵させて分解する。

◇〔ココが知りたい〕コンポストを使うようになってごみ出しが楽に
10年近く生ごみリサイクル市民農園を利用する東野公治さん。4区画分(20坪)の畑で、ナスやトマト、トウモロコシなど様々な野菜を育てています。「農園のためにコンポストを使い始めてから、もやせるごみが減ってごみ出しが楽になったよ」と笑顔の東野さん。「畑にはやっぱり芽が出る、っていう楽しみがあるよ」と語る表情は充実感にあふれていました。

資源を大切に利用し、ごみの分別・再資源化をすることが、環境にやさしい暮らしや、処理費の抑制にもつながります。一人ひとりの行動から持続可能なまちをつくっていきましょう。
〔環境課 関根主任〕

問合せ:環境課資源循環担当
【電話】594-5553

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