■11月1日から埼玉県思いやり駐車場制度が始まりました
障害のある方や介護が必要な方、妊産婦の方など、歩行が難しい方が「利用証」を車につけることで、公共施設や商業施設などにある優先的な駐車区画が利用できるようになります。
◇利用証の種類
駐車時にルームミラーに掲示して使います。
・車椅子使用者用
・その他障害者・要介護者等用
・妊産婦・けが人用
◇利用できる駐車区画
・車椅子使用者用駐車区画(幅3.5m以上の幅広区画)
・優先駐車区画(幅3.5m未満の通常幅区画)
※区画のある施設は県ホームページで確認できます。
◇対象
障害者手帳の等級や要介護度等で交付対象者が定められています。詳しくは、市ホームページをご覧ください。
◇申請方法
《電子申請・郵送申請》
埼玉県福祉政策課
詳しくは、県ホームページをご覧ください。
《窓口申請》
■福祉であいの広場2023
会場:勝呂公民館
11月11日(土) 10時~14時
市の福祉に関わる人々が一堂に会し、福祉体験や展示、ステージで活動発表を行う他、バザーや模擬店の出店があります。誰でも参加できますので、お誘いあわせのうえお越しください!
・夏休み福祉ポスターコンクール表彰式
・福祉団体による活動内容の発表
・ユニバーサルスポーツ体験
・スタンプラリー(景品あり)
・お楽しみ抽せん会(景品あり)
・模擬店・バザーの実施
■INTERVIEW
思いやり駐車場制度が始まるにあたり、日常的に優先駐車場を使っているご家族にインタビューしました。
・田島たける君(7歳)
・田島陽子さん
◎たける君について
妊婦健診で異常はなかったが、1か月健診から体重増加不良、3か月頃にはミルクを1回で10ミリリットルしか飲まなくなってしまい、病院へ。診察を受けて四肢の突っ張りが認められたため、複数の検査を行うことになる。検査の結果、環軸椎亜脱臼(かんじくついあだっきゅう)がみつかり、手術を受け、今は車いすを使っている。平日は特別支援学校に通って読書や工作などの授業を受けている。
◇優先駐車場についてエピソードがあれば教えてください。
ある日、買い物に出かけてスーパーの優先駐車スペースへ駐車しました。子どもを車から降ろして車いすに乗り換えていたら、背後から高齢の方に「ここは身体の不自由な人が使うところだろ!」と強めに大きな声で言われました。車体には「車いすマーク」をつけていましたが、突然のことで何も対応できず、ショックでした。
ただ、数か月後に同じスーパーで同じように駐車していたら、トラックの運転手さんが「こんな大変な車いすがあるんだね、頑張ってね」と優しく声をかけてくれました。
◇思いやり駐車場制度へ期待することはありますか。
今の車いすマークは普及しすぎていて効力が低いです。
新たな制度として、簡単に申請できて必要な人がちゃんと主張できるのはとてもありがたいです。ただそれを認知してもらわないとただの飾りになってしまうので、さまざまなところで知ってもらえればいいなと思います。
◇広報紙を通して伝えたいことはありますか。
見た目だけではわからない障害児(者)がいることを知ってほしいです。
また、障害のある人が電車に乗るのは難しく、車がないと移動できないので、外出には車が欠かせません。
人それぞれ何が便利であるかが異なるため、それも含めてより整った環境になってくれればいいなと思います。
◇これから大人になっていくたける君に、どんな風に育ってほしいですか。
本音を言うと、今は会話ができないので、言葉を話してほしいです。
特別支援学校に行き始めたことで、今は集団として良い環境下にいることができていると思います。障害があるところ以外は元気なので、友達が増えてくれると嬉しいです。
問合せ:障害者福祉課
【電話】内線417
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