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【特集】共に咲く未来へ 笑顔の花をはぐくむ富士見特別支援学校(2)

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埼玉県富士見市

■富士見特別支援学校ってどんなところ?
~成り立ちからひもとく 変わらぬ子どもたちへの願い~

◆富士見特別支援学校のあゆみ
昭和44年…親の会結成
昭和45年4月…前身の「富士見市特殊学級共同学習場」を開設
昭和50年4月…県内3番目の市立養護学校として「富士見養護学校」(小学部)を開設(旧校舎)
昭和51年4月…中学部1学級が認可
昭和54年4月…高等部1学級が認可
昭和60年5月…現在の所在地に新築移転(上南畑1317)
平成21年4月…現在の名称である「富士見特別支援学校」に校名変更

○令和2年に新しくなった校章
校歌の歌詞にある「ひまわり」と支援学校の「支」をもとに作成されています。
花びらは12枚あり、「小学部1年生から高等部3年生の12年間に、多くの人に支えられながら子どもたちが成長して花を咲かせられるように」との願いが込められています。
※詳しくは本紙をご覧ください

◆障がいのある全ての子どもに、教育を受けさせたい。その保障や場所を。
~富士見市立富士見養護学校 創立30周年記念誌『ともに輝く』より~
障がいのある子を育てる親の切実な願いを受け、昭和45年、現在の富士見特別支援学校の前身となる富士見市特殊学級共同学習場が開設されました。その後、昭和50年に当時の校名である富士見養護学校として開校し、現校舎への新築移転を経て今年で49年を迎えます。

○昭和50年 県内3番目に市立支援学校を設置
市立の特別支援学校(当時の養護学校)は県内でも珍しく、県内で3番目に開校した学校で、小学部・中学部・高等部の3つの学部があります。

「共生社会」の形成に重要とされているインクルーシブ教育システムですが、その構築のために必要不可欠といわれる特別支援教育に本市は古くから取り組んできました。

○昭和60年 現在の校舎が完成
昭和60年5月23日、完成した現在の校舎での入校式が行われました。当時の広報紙では、「障害児教育の集大成」として次のようにつづられています。

―人の心を育てることを失った知育偏重の教育ではなく、子供から教わり、子供の「宝」を引き出す教育が、この養護学校で実践されることでしょう。―

それぞれの個性を大切にし、お互いを思いやる心を育てる教育、その想いは開校時から今もなお脈々と受け継がれています。

○平成、令和。変わる時代、変わらぬ願い。
現在の富士見特別支援学校では、知的障がいのある富士見市・ふじみ野市在住の約80人の児童生徒が在籍しており、県立の支援学校と比べると少人数のアットホームな雰囲気です。
陽の光がそそぐ明るい校舎で、児童生徒の可能性を最大限に伸ばし、自ら生きる力を養い、社会的に自立できる心豊かな人間を育成することを目標に、教育活動に励んでいます。

◆齊藤七実校長先生からのメッセージ 子どもたちの未来が幸せであるように
本校の子どもたちには、いつも明るく元気に、思いやりの心をもち、いのちを大切に、そして、自分の力を発揮し懸命に取り組む「なかよく」「げんきで」「がんばる」児童生徒になってほしいと願っています。
日々、身の回りのことを一人でできる力など社会生活に必要な能力や自立を目指した生活態度を身に付けるため、精一杯活動に取り組んでいます。
子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、明るく笑顔いっぱいの子どもたちの未来が幸せであるよう、保護者をはじめ地域や関係機関の協力を得ながら、教職員一丸となって教育活動に取り組んでいます。

◆自立を育て笑顔あふれる学校生活

○一人ひとりに合わせた学習を
富士見特別支援学校では、子どもの特性、長所や得意とすることに合わせて、一人ひとり教材や授業内容が異なります。子どもたちは、それぞれ最適な方法で学習に励んでいます。

○自校調理方式で給食を提供
子どもたちに合わせ、食べやすく刻んだりするなど細かな配慮ができるように富士見特別支援学校では校内の調理室で給食を作っています。
心を込めて調理された給食はおいしいと評判で、家庭では食べない料理でも、学校では食べていますとの保護者の声を耳にします。
また、食事も学習の一つとして、調理工程の一部を子どもたちに体験させるなど、学校給食を活用した食育指導にも力を入れています。

○楽しくからだを動かす
5月24日に中・高等部、6月7日に小学部の運動会が行われました。全面芝生の校庭で、子どもたちが元気に、そして全力で取り組む姿に、保護者の皆さんの応援にも熱が入りました。

○音楽で通わせるこころ
6月20日に他校との交流学習として、東中学校と水谷中学校の吹奏楽部合同による演奏会が初めて行われました。音楽の力で生まれた共感は、リズムに乗って体育館いっぱいに伝わりました。

・東中吹奏楽部 部長 滝谷(たきたに)さん
最初は楽しんでもらえるか不安でしたが、予想以上に楽しんでもらえて、演奏している私たちもとても楽しかったです!

・水谷中吹奏楽部 部長 斉木さん
私たちの演奏をノリノリで楽しんでもらえる姿を見て演奏する私たちも楽しくなり、音楽を通して、心が通じたような感覚でした!

問合せ:富士見特別支援学校
【電話】049-253-2820

■みずほ学園(児童発達支援センター)
昭和47年に、発達に心配のある就学前のお子さんの通園施設として「みずほ学園」が開設されました。富士見特別支援学校、みずほ学園、入間東部むさしの作業所の三位一体で障がい者福祉・教育を推進し、障がい児の発達を豊かにしていく取り組みが行われました。
現在の園舎は、移転により平成14年に建設された木の温もりあふれる施設です。平成25年に児童福祉法に基づく児童発達支援センターの指定を受け、富士見市の療育の中核を担う療育センターとなっています。
みずほ学園に通いながらの療育と、在宅または保育所・幼稚園などに通うお子さんを支援する事業を行っています。

問合せ:みずほ学園
【電話】049-252-3237

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