文字サイズ
自治体の皆さまへ

男女共同参画ひろば いっぽいっぽ

33/43

埼玉県富士見市

市では「富士見市男女共同参画推進条例」を制定し、性別にかかわらず、個人の能力が尊重される社会をめざして“いっぽいっぽ”取組みを進めています。

■男女共同参画キーワード〔防災・災害対応と男女共同参画〕
これまでの災害では、さまざまな意思決定過程への女性参画が十分に確保されず、女性と男性のニーズの違いなどが配慮されないといった課題が生じています。そのため、女性と男性が災害から受ける影響の違いなどに十分配慮した多様な視点からの対応が求められています。

◆防災・災害対応に女性が参画することの重要性
災害は、いつ、どこで起きるか分かりません。大災害が起こってしまった場合、地域の住民が協力して災害対応や避難所運営をすることになります。日ごろから防災・災害対応の分野に女性の参画が十分でないと、避難所などにおいて右記のようなことが起こるかもしれません。
このような課題に対応するためには、日ごろの防災活動においても男女共同参画を推進し、女性をはじめ、子ども、高齢者、障がい者、外国籍の方、多様な性によるニーズの違いなど、多様な視点で考えることが重要です。

○東日本大震災などで実際にあった事例
・更衣室、物干し場が男女別に分かれていない
・授乳室がない
・生理用品や下着を男性が配っていて受け取りづらい
・粉ミルクや哺乳瓶などはあるが、殺菌消毒する方法がない
・毎日の食事作りを当たり前のように女性が担当している(性別で役割を固定してしまう)
・夜間の見回りが十分ではなく、性被害のリスクがある

◆みんなでつくる避難所~男女共同参画の視点で皆が過ごしやすい避難所に~
これまでの避難所体制は男性による運営の傾向にありました。男性と女性の両方がリーダーや運営スタッフにいれば、物資や環境面で、女性側のニーズにとどまらず、乳幼児や高齢者、障がい者などのニーズに応えやすくなります。
現状では、まだまだ育児や介護などを女性が担う傾向があり、このような女性の視点は、災害時、より弱い立場におかれる人々の視点も反映できると考えます。
防災や誰もが安心して過ごせる避難所について考えることをきっかけに、災害にも強い男女共同参画のまちづくりを進めていきましょう。

■富士見市の取り組み
・男女共同参画の視点を踏まえた災害対応を図ることを地域防災計画に明記し、防災・災害対応に女性の視点を反映できるよう努めています。
・地域対策本部職員として各避難所に複数人の女性職員を配置し、女性などに配慮した避難所運営に対応できるよう取り組んでいます。

○そのほか参考
・災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~(内閣府)
・男女共同参画の視点を取り入れた「みんなが安心できる避難所運営」のすすめ(埼玉県)
※詳しくは本紙掲載の二次元コードからご確認ください。

問合せ:人権・市民相談課
【電話】(内)271

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU