◆今年は写真と書道!「古秩父湾Instagramフォトand書コンテスト」
昨年も開催した「古秩父湾Instagramフォトコンテスト」が今年度も開催されています。今年度からは、指定地に立てる予定ののぼり旗に使用する題字とするため、書道の部門が設けられました。
書道の第一弾として、「ようばけ」(小鹿野町長留)と「取方の大露頭」(秩父市下吉田)が選ばれています。
「ようばけ」と「取方の大露頭」は赤平川流域の露頭で、直線距離で約2kmしか離れていません。双方ともに赤平川に削られた崖で、砂岩と泥岩が互い違いに堆積し、地層の縞模様を作っており、パッと見はあまり違いがないようにも思えます。
しかし、よく観察すると違いがあります。「取方の大露頭」は、浅瀬から深海へ流れ下ってきたタービダイトという海底土砂崩れの地層で縞が薄く、深海域のために化石は見つかりません。また、傾いた地層の上に水平な地層が乗った「傾斜不整合」を見ることができます。対して「ようばけ」は、水深20m~200mの浅い海底に堆積した地層で、砂岩層が厚く化石が多く見つかります。
「ようばけ」「取方の大露頭」とも、内陸では規模の大きな露頭であり、当時の環境を知る貴重な天然記念物です。
ぜひこの機会に「古秩父湾」に思いを寄せ、写真と書をInstagramに投稿して、コンテストに参加してみてください。
問合せ:教育委員会・生涯学習課
【電話】75-0063
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