町の水道・下水道事業を取り巻く経営状況は厳しく、現行料金のままで経営することは厳しい見通しです。安全な水を安定的に供給できる水道、安心して使える下水道にするために、今後の事業経営について、両経営戦略に基づき、「上下水道事業審議会(※)」で審議しています。
※上下水道事業審議会…学識経験者や町民の代表からなる「上下水道事業審議会」は、令和5年12月より審議を開始しました。審議会では、人口減少や水の使われ方などの社会変化に合わせた料金の仕組みを考えています。
(※これまでの審議会の資料や議事の内容などは本紙またはPDF版の二次元コードからご覧ください。)
■水道・下水道事業は、皆さんの料金で支えられています
・水道の場合
水道事業では、安全で良質な水を安定して送るための水質を検査したり、水道管が壊れていないか調査して直したりする費用がかかります。必要な費用は、税金ではなく、使用水量に応じて使用者の皆さんにお支払いいただいている料金でまかなわれています。
また、下水道事業も同様の仕組みになっています(雨水処理は除く)。
川島町の水道料金は、県内7番目の安さです。
※水道メーターの口径(給水管の太さ)13mmで、1か月あたり20立方メートル使用した場合
■料金を見直しているのはどうして?
◆1 施設更新などにかかるお金が増えています
町の水道管の多くは、高度経済成長期に整備されました。古くなった水道管を取り替える時期を迎えています。また、老朽化と並行して耐震化の対策も行う必要があります。施設の更新は、漏水事故や断水などのリスクを減らすために、計画的に行わなくてはなりません。
◆2 施設更新などのための財源がなくなりつつあります
水道の経営状況は…。県内唯一の5年連続赤字
・水道 単年度実質収支
○赤字の理由は?
[収入の減少]
水の使用量が減ったため、料金収入が減っています。
水の使用量が減った理由:
・水道及び下水道を使用する人口が減少
・蛇口やシャワーなどの節水機器の普及
[支出の増加]
電気料金や物価が高騰したこと、設備更新にかかる工事費用が増えたことで、支出が増えています。
さらに、令和8年度以降に県水の値上げも予定されているため、ますます支出が増える見込みです。
■現行料金のままでの経営は、厳しい状況です
○水道の場合(金額は税抜(令和5年度時点))
・給水原価…水道水を1立方メートル(※)作るのに必要な経費
・供給単価…使用者の皆さんからいただく1立方メートル(※)あたりの平均単価
※1立方メートルの水…2ℓのペットボトル500本分
料金回収率(水道料金で経費をどれだけまかなえているかを示す。):92.17%★
[町の現状]町の現状水道水を作り、販売するだけで、損失が出ています。
○下水道
経費回収率:77.04%★
経営を続けるのに不足するお金は、町から補填されています。
今後も安全・安心な水道水を安定的にお届けするために、また、安心して下水道をお使いいただくために、料金の見直しが必要です。上下水道事業審議会で見直しの方向性が決まり次第、広報紙などでお知らせします(令和7年4月頃を予定)。
「世代を超えて公平に負担」
・信頼され、災害に強く、いつまでもあり続けられる水道
・公衆衛生・河川の水質保全・雨水浸水対策を進める下水
を目指します
★は、令和5年度決算見込みの数値です。
問合せ:上下水道課 上水道グループ・下水道グループ
【電話】049-297-1818
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