オレオレ詐欺などの特殊詐欺の手口は、年々巧妙化しています。「私の両親は大丈夫」「自分はだまされるはずがない」と思っていませんか?誰でも被害に遭う可能性があります。被害に遭わないためには、「犯人たちと話さない」ことが重要です。電話機対策や家族と頻繁に連絡を取り合い、相談しやすい環境づくりなどの対策をすることが大切です。
■市内の被害状況
令和5年の埼玉県内の特殊詐欺被害件数は、令和4年よりも減少していますが、被害金額は増加しました。市内については被害件数、被害金額ともに減少しています。
しかしながら、市内の予兆電話件数(市民から警察への不審電話の情報提供の数)は依然として県内でも上位であり、犯人が市民の皆さんの財産を狙っていることは間違いありません。
*令和5年の数値は暫定値
■最近の手口
◇親族を名乗り、現金をだまし取る
「おれ、おれ」などと親族を装って電話をかけ、親族と思い込んだ被害者に、「会社のお金を使い込んだ」「副業で赤字を出した」「異性との手切れ金」などを理由にお金をだまし取ります。
警察官や弁護士、消費者金融会社の担当者になりすまし、「交通事故の示談金」や「借金の返済」を理由にお金をだまし取ることもあります。
◇税金等の還付金を理由にATMを操作させ、預金等を振り込ませる
市職員や税務署員等になりすまし、一度「還付金に関する書類を送ったが届いていますか?」等の連絡をし、「届いていない」と答えると、数日後に再度連絡があり、書類が届いているかを確認した上で、「還付期限が迫っているので、今すぐATMに行けば間に合う」等と言葉巧みに被害者をATMへ誘導します。
◇キャッシュカードを受け取りにくる
警察官や金融機関職員になりすまし、「口座が犯罪に使用されている」「カードが使用できなくなっている」等と言って暗証番号を聞き出し、自宅を訪れた犯人が、「キャッシュカードを使用できなくする」と切り込みを入れ、持ち去ります。キャッシュカードは、ICチップの部分が切れていなければ使用できるため、暗証番号を使って預金等を引き出します。
■被害に遭わないために~最大の対策は「犯人と話す機会を作らない」こと~
◇対策(1) 留守番電話機能を活用
詐欺の犯人は自分の声が録音されるのを嫌うため、留守番電話につながった時点で電話を切ることがほとんどです。用件のある人は留守番電話にメッセージを残します。メッセージを録音しているのが知人であれば、録音している間に応答すれば通話できます。
◎ポイント
電話機の呼出音が鳴ってもすぐに応答しない
◇対策(2) 電話番号表示サービスや迷惑電話防止機能の利用
電話番号表示サービスを利用し、かけてきた電話番号を必ず確認しましょう。また、最近の家庭用電話機のほとんどに付いている迷惑電話防止機能を利用すると、犯人と話す機会を減らすことができます。
◎ポイント
非通知や登録のない電話番号は留守番電話につなげる
◇対策(3) 家族の絆で犯人撃退
普段の家族間の連絡頻度や共有する情報、信頼関係等が特殊詐欺の被害防止と密接に関係しています。高齢者の家族の方は、合言葉や呼び名を決め、普段から連絡を取り合いましょう。また、日ごろから特殊詐欺に関する情報を家族で共有することも重要です。
◎ポイント
家族と連絡を取り合い、何でも相談できる環境づくり
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