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〈特集1〉「自分は大丈夫」と思う時こそ危険!~身近で起こる犯罪を防ぐために~(1)

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埼玉県志木市

「犯罪は自分に関係のないことだ」と考える人は多いのではないでしょうか。しかし、犯罪は身近に潜む出来事であり、いつ・誰が被害者となってもおかしくありません。さまざまな犯罪から身を守るためには「自分は大丈夫」と思う気持ちを捨て、一人ひとりが防犯意識を高め、防犯対策を講じることが大切です。
今月は、志木市の犯罪の発生状況と、市場町内会の自主防犯パトロール隊による防犯活動を紹介します。また、年々巧妙化している特殊詐欺への対処法についてもお伝えします。

■志木市の犯罪認知件数の推移
市内の犯罪認知件数は、平成26年から令和2年にかけて年々減少しており、特に、令和2年には新型コロナウイルス感染症拡大の影響などを受け、件数は292件と直近10年で最少となりました。しかし、令和5年に新型コロナウイルス感染症が5類感染症となり、行動制限が緩和されたことに伴い、件数は増加しています。

志木市で発生した犯罪認知件数

参考:埼玉県警察市町村別犯罪認知件数

■自転車盗が大多数
埼玉県警察が公表している事案別の犯罪認知件数によると、令和5年に市内で発生した犯罪のうち、生活に身近な犯罪では、自転車盗の108件が大多数を占めています。
自転車盗の犯人は、主に家の敷地内やマンションの駐輪場にある無施錠の自転車を狙うことが多いため、自宅に駐輪するときも必ず鍵をかけましょう。
また、盗難被害に遭った時の早期発見や自転車の返還に役立つため、自転車を所有するときは防犯登録をしましょう。

令和5年事案別犯罪認知件数

参考:埼玉県警察市町村別犯罪認知件数

□鍵かけは防犯の基本!
鍵をかけることは最も簡単で効果的な防犯対策です。自転車盗の被害者の多くは無施錠であったといいます。自転車だけでなく、オートバイ、自動車、自宅などから離れる際は、必ず鍵をかけることを習慣づけましょう。

■町内会による防犯活動
誰もが安全に安心して暮らせるまちにするためには、警察や行政だけでなく地域全体で防犯意識を高め、対策を講じていくことが大切です。
志木市では各町内会に「自主防犯パトロール隊」が設置され、市民の皆さんによるパトロール活動が行われています。
徒歩によるパトロールのほか、青色回転灯を装備した車両による青色防犯パトロール(通称:青パト)を実施し「見せる防犯」活動を行っています。

■~市場町内会の防犯パトロール~
市場町内会では平成16年に自主防犯パトロール隊を結成し、今年で20年目を迎えます。長年自主防犯パトロール隊として活躍されている市場町内会長兼パトロール総隊長の細川さんに話を伺いました。

□自分たちの地域は自分たちで守るために
市場町内会長 細川年幸(ほそかわとしゆき)さん
市場町内会では地域の防犯パトロールとして、まちの見回りと子どもの見守り、声かけを行っています。パトロール隊は昼・夜それぞれ2グループの計4グループで構成され、徒歩によるパトロール活動を実施しています。
パトロール隊員は一目で防犯とわかる格好で、複数人で子どもたちに声かけを行いながら、まちの見守り活動をしています。ほかにも、公園の遊具の点検や防犯灯の交換・修理などを行っています。
日々活動する中ですれ違った人があいさつを返してくれたり、ご苦労さまと声をかけてくれるとやりがいを感じます。また、パトロールの効果もあり、町内での犯罪が少ないため、少しはまちの犯罪抑止につながっているのかなと思っています。
市場町内会では、パトロールへの参加率向上のための取り組みとして、今年から新たに報奨制度を設けました。報奨制度は町内会の予算内で、参加率の高い隊員に褒賞品を授与するもので、参加率の向上と新規隊員の確保を目指しています。
またパトロール隊員が多いほど犯罪抑止につながると考えており、「自分たちの地域は自分たちで守る」ために新たなパトロール隊員の加入と参加率の向上に向け、力を注いでいきます。

■防犯カメラ25台を増設します
市では、犯罪抑止を強化し、市民の皆さんが安心して暮らせるよう、町内会や学校などと連携しながら設置場所を検討し、令和元年に設置した防犯カメラ120台に加え、令和5年に新たに25台を増設しました。
防犯カメラは、犯罪が発生した際の警察の捜査における貴重な証拠資料にもなることから、市はさらなる犯罪抑止と速やかな解決のため、令和6年度中にさらに25台の防犯カメラを設置します。

問合せ:市民活動推進課
【電話】048-473-1468

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