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〈特集1〉~次代を担う志木っ子を育む~志木市小中一貫教育がはじまります(1)

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埼玉県志木市

市では、次代を担うたくましい志木っ子の成長につなげるため、小・中学校の教職員が義務教育9年間の児童生徒像を共有し、切れ目のない連続した学習・生活指導を行う「小中一貫教育」を推進していきます。
今月は、令和7年度から市内すべての小・中学校で本格的にスタートする小中一貫教育と教育現場の最前線に立つ各中学校区の先生たちの声を紹介します。

■志木市が目指す小中一貫教育
これまで小学校6年間と中学校3年間に区切られていた義務教育期間を9年間の切れ目のない連続した期間と捉え、小・中学校の教職員がいっしょになって「目指す児童生徒像」を共有し、学習・生活指導を行っていきます。
令和6年3月に策定した志木市小中一貫教育推進計画では、各中学校区の教育目標や目指す児童生徒像をはじめ、一貫性のある指導や地域の特性などを踏まえた児童生徒の交流、地域との連携などの取組内容を定めています。

切れ目のない連続した9年間の学習・生活指導へ

■小中一貫教育の設置形態
小中一貫教育を推進する学校の設置形態は、「義務教育学校」と「小中一貫型小学校・中学校」の2つがあり、令和7年度から市内すべての中学校区で小中一貫型小学校・中学校として小中一貫教育を推進します。なお、志木第二中学校区は、令和9年度から義務教育学校となる予定です。

■小・中学生における意識の変化と小中一貫教育
令和5年度全国学力・学習状況調査の結果によると、小学生と中学生では学校生活に対する意識に変化が生じていました。
小中一貫教育を推進することで、意識の変化や学習のつまずき、発達の早期化やいわゆる「中1ギャップ」に対応し、教育の質の向上を目指していきます。

Q.学校に行くのは楽しいと思いますか?
A.「楽しい」と回答…
小学校6年生:84.1%
中学校3年生:76.5%
・新しいクラスになって友達が増えたり楽しいこともあるけど、楽しくないと感じてしまうことがあります。
→9年間を見通し、発達の段階にあわせて楽しさを広げることや深めることができるように支援していきます。

Q.困りごとや不安があるときに先生や学校にいる大人に相談できますか?
A.「相談できる」と回答…
小学校6年生:69.0%
中学校3年生:64.2%
・いろいろな先生が授業をしてくれるけど、どうやって声をかけていいかわかりません。
→小・中学校の先生が校種を超えて児童生徒に関わり、いつでも相談できると感じられる環境をつくっていきます。

Q.授業で学んだことをほかの学習で生かしていますか?
A.「生かしている」と回答…
小学校6年生:83.8%
中学校3年生:73.1%
・中学校では、新しい環境や難しい勉強に慣れることで精一杯になってしまいます。
→小・中学校の学びや指導方法をつなぎ、ほかの学習や社会に出ても生かせる力を育みます。

※令和5年度全国学力・学習状況調査の児童・生徒質問調査(一部抜粋)

■小中一貫教育に向けたこれまでの取り組み
□新たな学園名を決定
各中学校区の教育目標や目指す児童生徒像の実現に向けて、一体的にマネジメントする組織(中学校区)の学園名(通称)を決定しました。

学園名(通称)/中学校区:
いろはさくら学園/志木中学校区
志木の森学園/志木第二中学校区
宗岡みらい学園/宗岡中学校区
宗岡せせらぎ学園/宗岡第二中学校区

□指導体制の整備・先生たちの研修時間の確保
協働した指導や児童生徒の個に応じた学習指導を充実させるために小・中学校相互の乗り入れ指導ができるような体制を整えています。
1週間の授業時間(週時程)の見直しを進め、9年間を見通したカリキュラム・マネジメントを実現するための研修時間や児童生徒と向き合う時間を確保しています。

□乗り入れ指導
中学校の教員が小学校で、教科の専門性を生かした指導(数学・音楽・美術など)を行っています。また、小学校の教員による、中学校での道徳授業もはじまっています。

□小・中学生の交流
小学校の児童会と中学校の生徒会が互いに交流する企画を考える「小中サミット」に取り組んでいます。また、部活動では、小・中学生がいっしょに活動する機会を設けています。

□小・中学校合同の研修会
各中学校区の教職員が集まり、児童生徒の発達の段階にあわせ、どのような支援をすることで「小・中学校の学びがつながるのか」という視点で研修会を実施しています。

問合せ:学校教育課
【電話】048-456-5367

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