令和6年1月1日、石川県に甚大な被害をもたらした令和6年能登半島地震から半年以上が経過し、現地では少しずつ復旧作業が進む一方で、倒壊した建物が未だに取り残され、避難所生活を余儀なくされている人も多くいます。
もし近いうちに、志木市で大規模な災害が起きた時、あなたはどのような行動をすべきか整理できていますか?突然やってくる災害から自身や家族の命を守る準備をしましょう。
■防災対策で特に重要な「自助」とは?
災害への備えを考えるときには、自身や家族の身の安全を守る「自助」、地域など周囲の人たちが協力して助け合う「共助」、警察や自衛隊、地方公共団体などによる救助や援助の「公助」が重要といわれています。
そのなかでも特に重要な「自助」では、ライフラインが停止した場合に備えて、水や食料などの生活用品を備蓄しておくとともに、身の安全を守るために自宅の防災対策をしておくことが大切です。
■3種類のハザードマップを入手し確認しましょう
市で発行しているハザードマップは、洪水ハザードマップ(2種類:新河岸川・柳瀬川編、荒川編)と地震ハザードマップの計3種類があります。
ハザードマップには避難想定区域や避難所・避難経路だけでなく、マイタイムライン(避難に備えた行動をあらかじめ記入しておくチェック表)の作成方法など災害時に役立つ情報が多く掲載されています。
ハザードマップは、防災危機管理課、市民サービスステーション、柳瀬川駅前出張所で配布しているほか、市ホームページからもダウンロードできますので、早めに入手し避難所・避難経路などを確認しましょう。
■志木市メール配信サービスに登録しましょう
登録しておくことで志木市が対象となる災害情報を受信でき、災害発生時の迅速な情報収集ツールとなります。また、防災行政無線の放送内容も配信していますので、ぜひ登録しましょう。
■非常持出品と非常備蓄品の2通りの防災グッズを準備しましょう
災害が発生した場合には、十分な支援がすぐに受けられるとは限りません。電気やガス、水道などのライフラインが使用できなくなり、飲食料をはじめとする生活必需品が確保できなくなる状況を想定し、事前に各家庭で備蓄を進めておくことが大切です。
災害発生時にできるだけ慌てることのないよう、避難時に持って逃げる「非常持出品」と災害後の生活を支える「非常備蓄品」の2通りを分けて準備しておきましょう。
□非常持出品
貴重品・携帯ラジオ・モバイルバッテリー・懐中電灯・ハザードマップ・非常食・水・簡易トイレ・応急医薬品・その他の生活用品・ヘルメット
□非常備蓄品
食料・水・カセットコンロ・給水用品・生活用品・簡易トイレ
*備蓄の目安…非常備蓄品は最低3日~1週間分を自足するための分量を備えましょう。
(参考)
・水は1人1日3リットル×日数分
・簡易トイレは1人1日5回×日数分
※家族構成によって必要となるものが異なるため、自分や家族にとって必要なものを準備しましょう。
□ローリングストックのすすめ
ローリングストックとは、普段から少し多めに食材や加工品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法のことです。
ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することであり、古い食料から消費することで備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。
■地震に備える~家具類の転倒・落下・移動防止対策~
(1)周囲の状況の確認
通路に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。
(2)安全スペースの確保
室内に、ものが落ちてこない、倒れてこない、家具が移動しない空間(安全スペース)を作っておきましょう。
(3)家具の配置
寝室や子ども・高齢者の部屋、出入り口付近に背の高い家具を置かないようにしましょう。
(4)家具の固定
棚やタンスなどの家具をできるだけ固定しましょう。L型金具などで壁にネジで固定するのが最も安全ですが、それが難しければ、ポール式器具(突っ張り棒)+ストッパー式器具または粘着マット式器具で固定しましょう。
(5)棚やタンスなどの家具
物を収納する場合は、重いものを下にし、倒れにくくしましょう。
出典:東京消防庁
((2)へ続く)
問合せ:防災危機管理課
【電話】048-473-1123
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