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自治体の皆さまへ

市民力で広げる フレイル予防の輪(1)

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埼玉県志木市

市では、高齢者の皆さんがフレイルを予防し、いつまでも元気にいきいきと過ごすことができるよう「フレイル予防プロシェクト」を進めています。
今月は、フレイル予防のポイントや自身のフレイルの状態を知る・気づくために重要なフレイルチェックの活動を紹介します。

■健康と要介護の間「フレイル」
「フレイル」とは加齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態になる危険性が高い状態をいいます。介護を必要とする高齢者の多くがこのフレイルの段階を経ています。
フレイルを放置すると、健康や生活機能を損なうことにつながりますが、フレイルの兆候に早めに気づき、対策をとることで、フレイルの進行を抑制し、元の健康な状態に戻ることができます。

■フレイルを防ぐ3つのポイント
東京大学高齢社会総合研究機構の研究から、フレイル予防の大切なポイントとして、(1)栄養(食・口腔(くう)機能)、(2)運動、(3)社会参加の3つが挙げられています。
いつまでも自分らしく過ごすことができるよう、3つのポイントをバランスよく実践し、フレイルを予防しましょう。
次ページでは、3つのポイントを踏まえた市の取り組みを紹介しています。参加や支援を受けたい人は、長寿応援課へお問い合わせください。

▼栄養(食・口腔機能)~よく噛(か)む・よく食べる・よく話す~
バランス良くしっかりと食べて、体力を維持し、身体機能の低下を防ぎましょう。
よく噛んで食べることは口腔機能や口の筋肉の維持にもつながります。また、口や歯を清潔にし、口の体操をするなどしてオーラルフレイル※を予防しましょう。
※オーラルフレイル:加齢による衰えの一つで、食べ物を噛んだり飲み込んだりする機能の低下や滑舌が悪くなるなど、口腔機能が低下しつつある状態のことを指します。
▽市の取り組み
・ふれあい健康交流会
孤食になりがちな65歳以上のひとり暮らしの人などを対象に、地域の食のボランティアが軽食を提供し、レクリエーションなどで親睦を図ります。
・栄養改善のための訪問支援
食事や栄養に心配がある65歳以上の人を対象に、管理栄養士が自宅に訪問し、食生活についてアドバイスをします。
・口腔機能向上のための訪問支援
歯や飲み込みに心配がある65歳以上の人を対象に、歯科衛生士が自宅に訪問し、口の状態にあったアドバイスをします。

▼運動~筋力トレーニングもプラスした運動~
日頃から運動をして、運動機能の低下を防ぎましょう。
筋肉や関節の動きなどが衰えると転びやすくなり、大きなけがにつながる可能性があるほか、日常生活にも影響がでてきます。
運動は心肺機能を高めるのに効果的なウォーキングだけではなく、筋力アップのために筋力トレーニングも必要です。両方を組み合わせて、効果的な運動習慣を身につけましょう。
▽市の取り組み
・いろは百歳体操
おもりを使った筋力体操で、誰でも・何歳でも続けられる簡単な体操です。地域の皆さんとの交流もでき、社会参加につながります。
・いろは元気サロン本町
マシンを使ったトレーニングを中心に行います。理学療法士や運動指導員が個人にあった運動についてアドバイスをします。
・各種運動教室
シニア体操・脳リフレッシュ教室(10ページ掲載)や各福祉センターで運動教室を実施しています。

▼社会参加~人とのつながりで心の健康を保つ~
「人や社会とのつながりの低下」は、フレイルのはじまりといわれています。友人や地域との関係を持ち、心の健康を保ちましょう。
趣味やボランティア活動などでやりがいを持つことはもちろん、フレイルチェックに参加することも社会参加の一つです。
▽市の取り組み
・街なかふれあいサロン・いきがいサロン
市内各地域にある高齢者の皆さんが集う憩いの場です。おしゃべりや催しを通して、楽しく交流することができます。
・シニアボランティアスタンプ制度
65歳以上の人が、地域貢献活動やボランティア活動に参加した際にスタンプを押し、貯まったスタンプ数に応じて商品券と交換します。
・サポーター活動
フレイルサポーター、いろは百歳体操サポーター、認知症サポーターなどの養成を行っています。

問合せ:長寿応援課
【電話】048-473-1395

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