認知症の人が住み慣れたまちで安心して暮らしていくためには、家族や地域の人々の理解が欠かせません。
認知症の人について正しく理解し、接し方を知るヒントを隔月にお届けしています。さて、今回のお悩みは。
■同じものを何度も買ってくる
認知症の方は、記憶障害により家にある物や買い物したことを忘れてしまい、同じ物を繰り返し購入してしまうことがあります。無駄な出費がかさみ、部屋に物が溢れたり、食品の場合には消費できず腐らせてしまうなど、家族としては困ってしまいます。叱りつけたりすると、本人の自信を失わせたり、家族関係に亀裂を生みかねません。買い物に行かせないようにするのは、本人の役割や生活能力、脳への刺激を奪ってしまうことにもなります。どのように接すれば良いでしょうか。
◇接し方のポイント
買う物や家にある物のリストを作ることで、不必要な買い物を減らせることがあります。リスト自体を忘れてしまう場合には、買い物に同行して手助けするのも有効ですが、本人の意向やできることを尊重し、手助けはさりげなくしましょう。よく利用するお店に事情を話しておけば、気にかけてもらえる場合があります。
新所沢地域包括支援センター・伊東認知症地域支援推進員
問合せ:高齢者支援課
【電話】2998-9120
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