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自治体の皆さまへ

〔特集〕認知症 知ろう 語ろう 考えよう

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埼玉県所沢市

認知症は誰もがなる可能性があり、決して他人事ではありません。9月は認知症月間です。認知症への理解を深め、認知症になっても「お互いさま」で助け合うことができる、誰もが安心して笑顔で暮らせるまちを一緒につくっていきましょう。

■「知ろう」 認知症のことを知りましょう
◇約7人に1人は認知症
2040年に全国の認知症高齢者数は584万人を超えると言われています。これは高齢者の6.7人に1人にあたります。
さらに、若年で認知症になる方もいます。認知症は誰がなってもおかしくない、身近なものです。

○心配があれば早めに相談を
最近、脳内のアミロイドβ蛋白(ベータたんぱく)を除去することで、軽度アルツハイマー型認知症や軽度認知障害(認知症の前段階)の方に効果がある薬が発売されました。早い段階から治療が出来るようになった(ただし検査で適応を確認)ため、早期診断の重要性がさらに高くなりました。
今日は何年?何月?何日?何曜日?季節は?この問いに簡単に答えられないなら認知機能に関して黄色信号が灯(とも)ります。「もう働いていないから、約束事が減って曜日には関係のない生活をしているから」と思われる方も多いかと思いますが、社会生活への関与や興味が薄れてしまっている人の中には認知症が隠れている場合があります。頭も体もよく動かすことは認知症の予防に繋がります。生活習慣を再検討しながら、心配な方はかかりつけ医や所沢市医師会所属の「もの忘れ相談医」に相談されることをお勧めいたします。
ロイヤルこころの里病院院⾧ 日本老年精神医学会専門医 井川真理子医師

◆相談先も知っておきましょう
◇地域包括支援センター
保健・医療・介護・福祉の総合相談窓口です。保健師、介護支援専門員、社会福祉士が配置されています。市内には14カ所あります。

◇もの忘れ相談医
所沢市医師会の32医療機関36人がもの忘れ相談医として、診療しています。認知症専門医療機関や介護とも連携しています。

◇埼玉県・さいたま市若年性認知症サポートセンター
若年性認知症支援コーディネーターに医療・サービス受給・就労支援などの相談ができます。

○伸ばそう!健康寿命
地域で自分らしく暮らせるように、食事や運動などを意識し、体と心に良いことを普段の生活に取り入れてみませんか?

問合せ:健康づくり支援課
【電話】2991-1813

■「語ろう」 ひとりで悩まないで思いを共有しましょう
◇本人交流会スウィートハート
認知症の方が集まって、楽しくおしゃべりする場です。仲間に出会いましょう。喜多町にあるコミュニティカフェで開催しています。

◇認知症所沢家族の会
認知症の家族がいる人同士が、日頃の介護の悩みや思いを気軽に話すことができる場です。認知症ご本人も参加しています。

◇みんなのカフェ(認知症カフェ)
認知症ご本人やご家族、地域の方などが参加しています。介護事業所で開催しており、医療や介護の専門職に相談することもできます。

○認知症の方と家族の居場所づくりをしています
認知症のことで相談できるところや話せる場所を知っておいてください。
認知症の方の居場所として、本人交流会スウィートハートを開いています。仲間と一緒に楽しい時間が過ごせます。
家族の会は、介護者同士の分かち合いの場です。話すだけでスッキリすることもあります。認知症の方も一緒に参加できます。
認知症の方とその家族が安心して暮らせるように取り組んでいます。
本人交流会スウィートハート/認知症所沢家族の会代表 森本さん

■「考えよう」 正しい知識を学び、みんなで支えていきましょう
◇理解を深める講演会
地域版認知症希望大使(認知症当事者)の座談会です。
日時:9月28日(土)午前10時~11時30分
場所:新所沢まちづくりセンター
講師:菊地大輔さん、渡邊雅徳さん
定員:申し込み先着200人

申込み・問合せ:月初から高齢者支援課に電話・電子申請

◇認知症サポーター養成講座
認知症の正しい知識や認知症の方への対応方法などを学べます。会社や学校、地域の集まりに、無料で出張講座に伺います。
◎令和6年3月末時点で27,976人が修了しています。

申込み・問合せ:市社会福祉協議会地域福祉推進課に電話
【電話】2925-0041

◇認知症サポーター「ステップアップ」講座
認知症サポーターの方が、地域の認知症支援活動を学ぶ2日間の講座です。
日時:9月19日(木)、26日(木)午後1時30分~4時30分
場所:所沢まちづくりセンター
定員:申し込み先着20名

申込み・問合せ:月初から高齢者支援課に電話

○地域の方に認知症を分かりやすく伝える活動をしています
「認知症だけにはなりたくない。」地域に出ていくと中高年の方や、元気な高齢者の方が話されます。
認知症は「老い」が大きな要因です。脳は頑張り続けてきたので弱ってきたり、力不足になってきます。恥ずかしいことでも、引け目を感じることでもありません。
脳の健康を守るために皆さんで学び続けていきましょう。そして、認知症を正しく理解し、支え合いましょう。
埼玉県認知症ケア専門士会会長/認知症キャラバン・メイト 増川さん
◎232人のキャラバン・メイト(講師)が、認知症サポーター養成に取り組んでいます。

◆参加してみませんか?
◇ところざわオレンジウィーク
9月の認知症月間にあわせてイベントなどを開催します。
日時:9月9日(月)~13日(金)午前10時~正午、午後1時~3時(9日は午後1時から)
場所:市役所1階市民ホール
内容:当事者や介護事業所の作品展示、交流会、相談会など

◇オレンジガーデニングプロジェクト
認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花を咲かせるプロジェクトに参加しませんか?個人宅、学校、企業、高齢者施設などで取り組みが広がっています。

認知症になっても、笑顔で自分らしく暮らせるまちにしていくために、一歩踏み出してみませんか?

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問合せ:高齢者支援課
【電話】2998-9120

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