近年、地球温暖化などの影響で、ゲリラ豪雨や大型化する台風による被害が増加しており、市内でも床上・床下浸水や道路冠水などの被害が発生しています。これらの被害の多くは、下水道で雨水の排水が追いつかずに発生する内水氾濫によるものです。
内水氾濫は、大きな川の水が堤防を越えてあふれ出す外水氾濫と異なり、都市部で問題視されている浸水被害です。都市部ではアスファルトなどで舗装した場所が多く、雨水が地下に浸透しにくいため、内水氾濫が起きやすく、都市型水害とも言います。
■浸水被害を防ぐための下水道整備
市では、浸水被害を防ぐため、雨水管理総合計画を定め、雨水を溜めたり地中に浸透させたりする力を高める雨水流出抑制対策や、雨水の排水能力を高める雨水管・貯留管の整備工事などを実施しています。
この計画では、地域の特性や浸水被害状況に応じて区域を分け、一般区域では1時間当たり55.5mm、重点区域では60.5mmの降雨でも浸水を発生させないことを目標に定めています。
令和6年度から8年度までは、県道さいたま東村山線(東一~三丁目、北野一丁目地内)の道路下約5~8メートルに雨水貯留管の工事を予定しています。雨水の貯留量は約730立方メートルあり、これは学校のプール約2杯分に当たります。
▽雨水貯留管の仕組み
大雨で、雨水管の排水能力を超えた雨水を、一時的に貯める施設です。道路などの浸水を軽減させます。
▽汚水管に雨水を流さないで
市の下水道は、汚水と雨水を分けて排水する分流方式です。大雨のときなどに雨水が汚水管に流れ込むと、排水能力を超えて、汚水ますやマンホールから汚水があふれることがあります。
雨が降っているときに汚水ますを開けるなど、汚水管に雨水を流さないようにお願いします。
問合せ:下水道課
【電話】048-477-4928
■自分でできる、災害への備え
▽ハザードマップ
「新座市洪水・土砂災害ハザードマップ」は、洪水が発生した場合の浸水の状況や、土砂災害が発生するおそれがある場所を示したものです。
災害に備え、見方・使い方を確認し、洪水浸水想定区域や土砂災害(特別)警戒区域などを確認しておきましょう。
▽マイ・タイムライン
マイ・タイムラインとは、台風などで河川の水位が上昇する場合などに、警戒レベルに応じて、避難に備えた行動をあらかじめ決めておくものです。
いざというときに、どのように行動するか確認しておきましょう。
警戒レベル一覧表
▽情報取得
気象情報や市から発表する避難情報などを積極的に取得できるよう、様々なツールを活用しましょう。
[情報取得ツールの例]
防災行政無線、緊急速報メール(エリアメール)、市ホームページ、テレビ、ラジオ、市公式SNS(LINE、X〈旧ツイッター〉、フェイスブック)
▽浸水や土砂災害が想定される避難対象地域・避難場所
河川の氾濫による浸水や土砂災害が想定される避難対象地域にお住まいの方は、ご自身の避難先を確認しておきましょう。
風水害時は、市民総合体育館をペット避難スペースとして開放します。
自動車をお持ちの方などでペットと同行避難をする方は、市民総合体育館への避難の検討をお願いします。
※立教新座中学・高校は、立教大学の避難者の状況により必要に応じて開設します
問合せ:危機管理室
【電話】048-477-2502
<この記事についてアンケートにご協力ください。>