今回の「ひだかの魅力再発見」は、令和5年度全国中学生人権作文コンテスト埼玉県大会で、最優秀賞を受賞し、第42回全国中学生人権作文コンテスト中央大会で、奨励賞を受賞した小倉瑠子さんをご紹介します。
■県大会で最優秀賞、全国大会で奨励賞を受賞 大切なのは相手の思いを尊重すること
小倉瑠子さん(高麗川中)
私は、言葉を発する時に一つの音を伸ばして言うことがあります。これは吃音というもので日本には120万人ほどいると言われています。しかし、私の身近には吃音の人がいないので、吃音について知っている人が少ないため、一人でも多くの人に吃音について知ってもらいたいという想いで作文を書きました。
私の場合、特に母音から始まる言葉で吃音が出ます。そのため「ありがとう」という言葉が滑らかに言えないことがあります。そのことを私はコンプレックスに感じていましたが、同級生が吃音に対して理解し、からかいから守ってくれたことがありました。この経験から「ありがとう」と自信を持って言えるようになりたいとより強く思うようになり、努力しています。
吃音は障がいであると思っている人が多く、そのことで人に話をしづらいと感じる時があります。吃音を正しく理解し個性として受け止める人が増えれば、吃音のある人がもっと幅広く自分の声を出すことができ、自分の考えを発信していけると思います。
吃音がある人もない人もみんな同じ人間なので、お互いを認め合いコミュニケーションが広がる社会になったらいいなと願っています。
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