文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康長寿の鍵(かぎ)は「予防」にあり! 始めませんか? フレイル予防

1/37

埼玉県春日部市

最近、「疲れやすくなった」「食欲や体重が減った」など、思い当たることはありませんか?
もしかしたら、それは「フレイル」かもしれません。
「いつまでも健康で、自由に暮らしたい」
そんな願いをかなえるために、今からフレイル予防に取り組んで、健康寿命を延ばしましょう!

運動:階段の昇り降りがつらくなった
お口:お茶や汁物でむせることが増えてきた
栄養:体重が減ってきた
社会参加:外出の機会が減ってきた

■そもそも「フレイル」ってなに?
フレイルトレーナーがお答えします!
理学療法士・フレイルトレーナー
木㔟峰之(きせみねゆき)さん

Q.フレイルとは?
A.要介護状態の一歩手前の状態!
簡単に言えば、「健康な状態」と「要介護の状態」との間の状態で、年を取って心身の活力が低下している状態を表す概念・言葉です。要介護状態の一歩手前って感じですかね。自分のフレイルの兆候を早めに自覚して、日常生活を見直すなどの対処(予防)をして、フレイルにならないことがとても大事です。

Q.なぜフレイル予防が大事なのですか?
A.要介護になると元に戻すことは難しい
要介護になってしまうと、元の健康な状態に戻ることは非常に難しいです。ですが、その手前のフレイルまでであれば適切な対処によって、進行の抑制や、元の健康な状態に戻すことができます。なので、まだ戻せる状態のうちに対処して、要介護状態にならないことがとても大事です。

Q.どうしたらフレイルを予防できますか?
A.人とつながり、社会参加をすることが大事です
一昔前までは、もう取りあえず「運動や体操」って感じだったのですが、近年の東京大学の研究で、フレイル予防には「運動・栄養・社会参加」の3つの柱が重要であることが分かりました。その中でも、「社会参加」が非常に大きな要素だといわれています。「誰かと運動する」「誰かと食事する」など、人とつながり、社会参加を意識することが、より効果的なフレイル予防になります。

お散歩も、一人でするより誰かと一緒に歩く方が効果的です!

Q.フレイル予防対象世代が家族にいる人ができることはありますか?
A.当事者意識を持ってつながり合おう
フレイルの本人も含めて、「まだまだ自分には関係ない」と考える人が多いので、まずはフレイルという言葉を知ってもらい、少しでも早くから当事者意識を持ってほしいです。
人は一人一人性格も考え方も違うので、一概にこれがベストという方法はありませんが、「連絡を取る」「一緒に食事に行く」「一緒に散歩する」「趣味サークルなどへの参加を勧める」など、それぞれの人に合った方法で、人とのつながりや社会参加を促すことが大切ですね。

■Try! やってみよう、指輪っかテスト
フレイル予防を行うためには、自分の筋肉の衰えを知ることが大切です。

○転倒・骨折などのリスク
サルコペニアの危険度の高まりとともに、さまざまなリスクが高まっていくことが分かってきています。

両手の親指と人さし指で輪を作ります。
囲めない・ちょうど囲める・隙間ができる
低い サルコペニアの危険度 高い
※サルコペニア…年を取るにつれて筋肉が衰える現象

このテストは、両手の親指と人さし指で輪を作り、利き足ではない方のふくらはぎを指で囲むことで、自分の筋肉量を把握できる簡易型のチェック方法です。

■フレイルチェック測定会
他にもこんなチェックがあります

○お口の健康度チェック
お口の健康度を見るために、機械を使って滑舌のレベルを確認します。「タタタ…」1秒間に何回言えますか?

○筋肉量チェック
筋肉量が減少しているリスクを見るために、手足の筋肉量を計測します。自分の筋肉量の数値、見たことありますか?

もっとフレイルのことを知りたい人は、測定会へお越しください!

■自分のフレイル予防にも♪ サポーターになりませんか
春日部市のフレイル予防は、緑色のTシャツがトレードマークの市民ボランティア「フレイルサポーター」の皆さんの協力で進められています。

皆さんとの交流がとても楽しいです!
自分のスキルアップにもつながります。私たちと一緒にフレイル予防の輪を広げていきませんか?
フレイルサポーター 飯島優子(いいじまゆうこ)さん

■安心してずっと春日部で暮らせるように春宅会(はるたくかい)があります

できるだけ地域とつながりを持つことが大切です!
春宅会会長・春日部市医師会副会長
竹田広樹(たけだひろき)さん

日本は超高齢社会を迎え、団塊世代が75歳以上となる、いわゆる「2025年問題」の対応を求められており、在宅医療などの必要性が高まってきています。そのため、医療と介護サービスなどの多職種連携を進めることが、とても大切です。
このようなことから、市民の皆さんが医療・介護が必要になったときに、在宅で適切な支援を受け、最期まで自分らしく生活ができるよう、医師・歯科医師・薬剤師・ケアマネジャーなど医療・介護職の代表者が集まって情報交換や課題の検討を行う春宅会(春日部市在宅サービス多職種連絡協議会)を平成27年から開催しています。
他にも、春宅会で決めたテーマについてディスカッションなどを行う春(はる)コン(春日部市医療介護職連携研修・交流会)を年4回開催しています。毎回100人を超える参加者が、活発な意見交換により知識や交流を深めていて、多職種連携の大事な基盤となっています。
医療や介護が必要になってからも安心して暮らしてもらうための春宅会や春コンですが、まずは社会参加などをしてフレイル予防に取り組むことが非常に大切です。フレイル予防で大事なことは、一人で孤立しないことです。ちょっと外に出てご近所さんとあいさつを交わすだけでも日常が変わってくると思いますので、ぜひやってみてください。

問合せ:介護保険課
【電話】048-736-1119

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU