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自治体の皆さまへ

議会だより(6)

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埼玉県朝霞市

■一般質問
一般質問とは、生活に関わる市政全般のことについて、市に対して行う質問です。

◆総務関係
▽中長期的な財政計画の立案について
飯倉一樹議員:朝霞市には、坂戸市や和光市など他自治体にはある中長期的な財政計画がありません。公共施設等マネジメント実施計画や朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想、ごみ処理広域化基本構想など、大規模な財政出動を控えている中で各種基金の適切な積立てを計画的に行うべきですが、その見通しが立っていないように伺えます。令和5年度決算にて単年度で15億円の最大の赤字を記録した以上、これを契機に財政構造を見直し、歳入歳出の中長期的な計画をしてはいかがでしょうか。
総務部長:歳入歳出の見通しをある程度予測することはできても、中長期的に計画して管理することまでは難しいことから、中長期計画、財政計画という名前の計画はありません。将来的な予測という面では、毎年、実施計画を立てる際に財政推計を行い、当初予算を編成しています。
今後の財政需要を見込んだ財政構造としていくことは、非常に重要であると考えていますので、予算編成の中で検討していきたいと考えています。
その他の質問項目:公共施設でのキャッシュレス普及/災害発生時の対応(水害時の避難、熱中症対策)/地域と市役所のかかわり方/改正道路交通法の対応

▽災害時に備える水洗バイオマストイレの導入
髙堀亮太郎議員:震災で上下水道が被害を受けた場合、避難所でのトイレの利用が非常に困難になることが予想されます。従来の組立式トイレや携帯トイレの備蓄には限界があるため、上下水道の工事、汲み取り作業が不要な循環式水洗バイオマストイレの導入が有効です。このトイレは微生物を活用して汚物を処理するシステムで、離島の自衛隊基地やインフラが整っていない山間部などでも普及しています。市として、今後の導入を検討する考えはあるのかお伺いします。
危機管理監:循環式水洗バイオマストイレは災害時には有効なトイレ施設であると認識しています。しかしながら設置には高額な費用がかかること、定期的なメンテナンスなどのランニングコストを必要とすること、トイレの個室や処理施設が必要であるため、設置用地の確保などの観点から現在のところ導入は難しいと考えていますが、他自治体などの先進的な取り組みを調査研究していきたいと思います。
また、教育委員会には、地域防災拠点となる各小学校の屋外トイレの建て替えや改修の際にバイオマストイレの設置について情報提供させていただきます。
その他の質問項目:採択地区の変遷、歴史教科書の採択状況、採択の独立性

▽生成AIが創る未来の行政
渡部竜二議員:生成AIの導入によって、行政の効率化や市民サービスの向上を目指すことが重要です。例えば、問い合わせ対応の自動化や、データ分析の高度化が可能となり、迅速で的確な対応が期待できます。また、職員の負担軽減や意思決定の迅速化にも貢献します。朝霞市が先進的に生成AIを活用し、柔軟で効率的な行政運営を実現できる体制を提案しますが、市の考えを伺います。
市長:生成AIは、従来の行政サービスを飛躍的に向上させ、市民の皆さんにとってより便利で、より質の高い暮らしを実現するための技術の一つであると考えています。
実際、さまざまな分野において、先進的な事例が報告されており、本市でも、これらの先進的取り組みを参考に、生成AIを活用した行政サービスの効率化、市民サービスの向上、地域活性化などについて検討していきたいと考えます。
一方で、生成AIの導入に当たり、情報セキュリティや個人情報保護、著作権、倫理的な問題などの課題にも適切に対処していく必要があります。公務は市民の皆さんから信頼されることが何よりも重要ですので、市民の皆さんの不安を払拭し、安心して行政サービスをご利用いただけるよう、丁寧な情報の公開や透明性の高い情報発信に努めていきたいと思います。
その他の質問項目:行政における生成AIの利用について/参考となる事例や先進自治体の取組

▽マンション防災の啓発を
宮林智美議員:耐震性があり、震災の被害が軽微なマンションでは、ハード面・ソフト面の両面で在宅避難に向けて備えることで、住み慣れた自宅での避難生活を送ることができ、避難所の混雑緩和にもつなげることができます。朝霞市は、マンションも多く、増えている現状です。東京都で作成されているような「マンション防災」のリーフレットを朝霞市独自のものとして作成し、啓発できればマンション防災に意識を持ち、備えをしていくきっかけになるのではないでしょうか。市の考えを伺います。
危機管理監:埼玉県で「マンション震災時活動マニュアル作成の手引き」を作成していますので、まずはこちらのウェブサイトを本市のホームページにリンクを掲載して、マンション防災の周知、啓発を図っていきます。また、地域防災アドバイザーをはじめとする関係の方々の意見も伺いながら、チラシ作成などの検討を行っていきたいと考えています。
その他の質問項目:HPVワクチンのキャッチアップ接種と男性の接種について/車いすの貸し出しについて/7月31日の宮戸地域の豪雨被害の対応について

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