■花だより
門倉緑地係長
秋分(しゅうぶん)…昼と夜の長さが同じになる日。
秋になり葉っぱだけではなく、木々の実も色づいてきました。水鳥池の目の前には、ピラカンサがあります。無数についた赤いつやつやの実は目を引きます。鳥たちに食べられ運んでもらうことで、分布域のパターンを広げるのがねらいだとか。美味(おい)しそうではありますが、残念ながら私たち人間にとってはあまり美味しくありません。
森の教室の西側には、サンシュユが植えられています。こちらも赤いつやつやの実なので、同じく美味しくないのかと思いきや、完熟した実は生で食べることができるしジャムとしても食べられているようです。なかなか奥が深いですね。
秋の実はまだまだありますが、そんな中でも異彩を放つのが、ムラサキシキブです。鮮やかな紫色の実は、黄葉する葉と相まって、森のなかでも目立ちます。こちらは美味しくないようですが、やはり鳥は食べに来るようです。目的は同じなのに、なぜ紫なのか?秋の夜長に考えてみましょうか。
ピラカンサ:バラ科トキワサンザシ属。南ヨーロッパ、西アジア原産の常緑低木。明治時代に日本に入ってくる。白い花ときれいな赤い実、手もかからず刈込にも耐える。
サンシュユ:ミズキ科ミズキ属。朝鮮・中国原産の落葉高木。実を生薬に利用するため、江戸時代中期に渡来する。
ムラサキシキブ:シソ科ムラサキシキブ属。北海道以南に分布する落葉低木。きれいな紫の実から、平安時代の女流作家、紫式部にちなんだ命名と言われている。
※11月号は動物ZOO鑑です。
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