◆5 元気で活力のあるにぎわいのまち
○農業の振興
農地中間管理事業等の活用により農地の集積・集約化を促進し、生産規模の拡大に取り組むとともに、農業水利施設の適正な維持管理を推進し、農業の生産性向上を図ります。
また、農業塾や農林公園での農業研修、就農相談会を実施し、担い手の育成・確保を進めるとともに、鳥獣被害・雹(ひょう)害対策への補助制度を創設し、市の特産品である梨や栗の産地継続に向けた取組を実施します。
「農とふれあうテーマパーク」がコンセプトの農林公園は、メディアで取り上げられるなど、リニューアル以来、高い評価を得ており、イチゴの摘み取りや果樹・農産物の収穫体験、「丘の上のカフェHeuvel(フーヴェル)」の運営など、農業と観光の拠点として、引き続き市内外からの積極的な集客を図り、地域活性化につなげます。
○商業の振興
商店街空き店舗対策事業補助制度を通じて、中心市街地の空き店舗を活用して創業する事業者を引き続き支援します。
市内で生産・製造・加工した生産品等を地域ブランドとして認定する「ひがしまつやまプライド」については、各種イベントでの出品・販売等を積極的に進め、本市のPRと地域経済の活性化につなげます。
○産業振興と就労支援の充実
地域産業の更なる活性化を図るため、利便性の高い交通網など、本市の高いポテンシャルを生かした企業誘致や事業所の拡張・設備投資に積極的に取り組む企業への支援を継続して実施します。
また、人材を募集する地域企業との合同就職相談会や、元気で就労意欲にあふれる高齢者を対象とした合同企業面接会を引き続き開催し、市民と企業のマッチングの場を提供するとともに、がんばる中小企業等応援補助制度の積極的な活用を促進し、企業の経営力向上を図り、地域産業の発展を目指します。
○観光の振興
化石と自然の体験館は、昨年11月に発掘体験者数が8万人を超えました。今後も体験館の集客力を生かし、他の観光施設や観光資源と連携することで、市内観光スポットの周遊性向上を図ります。
また、東松山・比企広域観光推進協議会を中心に、デジタルスタンプラリーや体験ツアーなどを実施し、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での広域観光プロモーションの流れを更に発展させ、東松山・比企地域の魅力・知名度向上を図ります。
◆6 人と地域がつながる支え合いのまち
○市民参加の促進
地域力・市民力を結集したまちづくりを推進するため、市民活動センターを拠点とし、自治会やハートピアまちづくり協議会など各種団体が行う地域活動を継続的に支援します。
また、本市のアイデンティティである「花いっぱい」の活動では、自治会連合会との共催による花いっぱい写真展の開催や、市民活動センターを拠点とした自治会による花いっぱい運動を支援するとともに、30代から80代までの約100名のフラワーサポーターとの協働による公共花壇の整備により、地域の環境を美しく整え、花いっぱいのまちづくりを推進します。
○人権意識の高揚
「人権施策推進指針」に基づき、人権に関する各種講演会の実施など、様々な人権問題の解決に向けた啓発活動を継続して行います。
また、「第5次共生プラン」に基づき、全ての人が性別にとらわれることなく社会のあらゆる分野に参画し、尊重し合い、自分らしく健やかに暮らせる社会の実現を目指します。
○生涯学習の推進
「第2次社会教育推進計画」に基づき、多様な事業者と連携し、社会教育講座やきらめき出前講座などを実施することで、市民ニーズに対応した学習の機会を提供します。
市立図書館では、「第2次子ども読書活動推進計画」に基づき、利用者向け託児サービス等の子育て支援のほか、小学生向けに配布する読書通帳の活用、中学生・高校生向けイベント「ビブリオバトル」の開催など、発達段階に応じた読書活動を推進します。
きらめき市民大学では、生涯学習の中核施設として多様な学習ニーズに対応した講座を開催するほか、クラブ活動や行事等を通じ、生きがいや潤いある生活の実現に向けた生涯学習の機会を提供します。
○生涯スポーツの推進
昨年開催した第46回日本スリーデーマーチは、海外の14の国と地域から多くのウォーカーに参加いただき、日本最大の国際ウォーキング大会として盛大に開催することができました。本年は、11月2日、3日、4日に第47回大会を開催します。人と人とのつながりや心身の健康増進など、ウォーキングが持つ価値を大切にしながら、喜びと笑顔あふれる大会となるよう全力で取り組みます。
また、「第3期スポーツ推進計画」に基づき、スポーツ協会等の関係団体と連携して各種教室・大会を開催するなど、市民がスポーツに親しみ、楽しむことのできる機会を創出し、健康寿命の延伸やこどもたちの健やかな育ちにつなげます。
○文化・芸術の振興
「文化芸術推進基本計画」に基づき、貴重な文化芸術資源である高田博厚の彫刻や高坂彫刻プロムナードの作品群を活用し、多くの市民が質の高い文化芸術に接する機会を創出するとともに、文化芸術推進室を設置し、文化と芸術が薫るまちの実現に向けた取組を強化します。
○文化財保護
「文化財保存活用地域計画」を策定し、先人から受け継がれてきた数々の文化財を未来へと継承するために、適切な保護・保存を続けるとともに、展示や講座を通じ、地域の文化財に親しむことのできる機会の充実を図ります。
また、箭弓稲荷神社の社殿が、本市では65年ぶりに国の重要文化財に指定されたことから、歴史的価値や文化財としての魅力の発信に取り組みます。
○健全な行財政運営
税負担の公平性を確保するため、引き続き徴収対策に取り組み、収納率の向上を目指すとともに、税収の確保を図ります。
ふるさと納税制度では、市内外で開催されるイベントへの出展やSNSなどを活用した情報発信に取り組み、本市の魅力あふれる返礼品を積極的にPRすることで寄附件数の増加を目指すとともに、本市への来訪者の増加や市内事業者の売上向上など、地域経済の活性化につなげます。
広報紙は、市民に情報を伝える重要な手段として、正確でわかりやすく、親しみやすい紙面づくりに取り組むとともに、ホームページ、メール配信、SNSなどのそれぞれの特性を生かし、引き続き、本市の魅力を市内外に積極的に発信します。
老朽化が進む公共施設等への対策については、「公共施設等総合管理計画」等に基づき、中長期的な視点に立ち、柔軟な発想を持って公共施設マネジメントに取り組みます。
また、本市行政を担う職員の確保と育成のため、働き方改革とワーク・ライフ・バランスの推進に取り組むとともに、「人材育成基本方針」に基づく能力開発とワーク・エンゲージメントの増進を図ります。
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