【特集】桶川市男女共同参画情報紙「かがやき」(※1)vol.29

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■男女共同参画の視点から考える子育て世代の働く環境
日本では、少子高齢化や人口減少により、将来的に労働力不足が懸念されています。そのような中、女性が労働力として期待され、令和4年度の状況をみると、25歳〜39歳の女性では、働く人の割合が8割を超え、共働き世帯は専業主婦世帯の3倍近くになっています。
働く環境については、保育施設の整備に加え、社会制度の見直しが行われるなど、改善されつつありますが、一方で「男は仕事・女は家庭」といった性別役割分担意識がいまだに残っていて、「生きづらさ」を感じる人もいるのではないでしょうか。

◆子育て世代の声は…
・職場で育児に対する理解があると助かるのだけど…
・家事・育児に夫や家族の協力が欲しい!
・子どもの看病で休んだら、「男は仕事だろ!」と父親に言われた。
・育児休業を申し出たら、上司から「必要性を理解できない」と言われた。

◆データで見る男女の子育ての現状

○育児休業取得率
女性(%)：80.2
男性(%)：17.13
(厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」)
➡男性は育児休業を取りづらい??

○育児休業取得期間

(厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」)
➡男性が育児休業を1か月以上取得できない理由
・職場に迷惑をかけたくないため
・家計を支える必要があるから
・職場に育児休業を認めない雰囲気があるため

共働き家庭は増加傾向にありますが、男性も女性も子育てしながら働くことが難しいと考えています。
また、男女とも若い世代ほど「育児・家事をパートナーと半分ずつ分担したい」と希望する割合が高くなっています。
〔内閣府「男性の家庭・地域社会における活躍について」(令和4年)より〕

◆桶川市子育て支援拠点の一つ日出谷子育て支援センターを訪ねてみました

○利用者の育児状況や施設を利用しての声
・先輩ママと話せて心強かった。(女性/40代)
・子どもを通じて知り合いができてうれしい!(女性/20代)
・家事は、夫もお兄ちゃんも手伝います。(女性/30代)
・現在育休中ですが、職場復帰に向け、保育園に入れるか不安。(女性/30代)
・保育所に入所できたら、仕事に戻るつもり。(女性/30代)
・夫は、2週間の育休を取りました。(女性/30代)
・子どもは夫婦で共に育てるのが当たり前だと思う。(男性/30代)

○取材した編集委員の一言
世代の違う私たちの問いかけに喜んで受け答えしてくださり、ありがとうございました。

◆働きやすい環境づくりのために
子育て世代の男女で、育児休業や短時間勤務などの制度を利用しながら子育てをしていこうという意識が高まっています。
2022年の育児・介護休業法改正では、“男性の育児休業取得促進”を目的に、男女が共に育児・家事と仕事の両立を図れるよう制度が整えられました。しかし、男性の育休が取得しづらい職場環境や、育児は女性の役割という根強い意識から、家事・育児と仕事の両立に悩む子育て世代は多いのが現状にあります。
誰もが働きやすい環境づくりのために、一人ひとりが、日々の生活の中で、性別にとらわれた思い込みがないか気づくことが大切です。

◆(※1)男女共同参画情報紙「かがやき」について
桶川市男女共同参画推進条例に基づき、男女共同参画社会形成に向けた啓発の一環として、男女共同参画情報紙「かがやき」を作成しています。編集委員は、市内在住・在勤・在学の満18歳以上の人を公募しています。今回は、女性5人の協力により記事を編集しました。

◆男女共同参画コーナーアソシエってどんなところ?
男女共同参画コーナー「アソシエ」は、市役所2階にあります。男女共同参画社会の実現を目指して、男女がともに学習し、交流する場所(スペース)として設置されました。
アソシエでは、男女共同参画に関する図書の貸し出しやパネル展などを行っています。意見交換や読書スペースとしても利用できます。ぜひ、活用してみては…。
2月は、パネル展「多様な性知っていますか?」を行うとのことです。

◆編集後記
編集委員に参加して、女性が仕事を持っての子育ては、支援制度はあるが今も昔も大変さは変わらないことが分かった。しかし、支援センターを利用しているお父さんも多くなっているとのこと。また、夫婦で参加していたお父さんは「自分の子どもだから二人で育てるのは当たり前です。」と話された。男性の意識も変わりつつある。育児休業や時短勤務制度などをうまく利用しながら、夫婦で共に育てて欲しいと感じた。(Y.S)

作成協力：桶川市男女共同参画情報紙「かがやき」編集委員

問合せ：人権・男女共同参画課
【電話】788-4907