桶川市と女子栄養大学では、高血圧予防のため、桶川産農産物を活用し、尿ナトリウム/カリウム比(以下、尿ナトカリ比)を下げる食生活の普及活動を進めています。
■「尿ナトカリ比」とは
塩分(ナトリウム)と余分な塩分を体外へ排出するカリウムのバランスのことです。理想の尿ナトカリ比は2.0未満です。高血圧の要因の一つである「食塩の過剰摂取」の状況を把握するために必要な数値となります。
※尿ナトカリ比が低いと高血圧のリスクも低くなります
理想値は2.0未満
■桶川市民の「尿ナトカリ比」塩分のとりすぎ
「令和4年度食塩摂取状況調査と尿ナトカリ比測定」より
◇幼児は明らかに高い値大人の結果は、測定(採尿)時までの空腹時間の長さが影響し、数値が低く表れている可能性があるものの約半数が理想値の2.0より高い結果でした。
高血圧は「収縮期血圧140mmHg/拡張期血圧90mmHg以上」と定義されていますが、自覚症状がほぼありません。ただし、進行すると血管・脳・腎臓に負担がかり、動脈硬化・脳卒中・心不全・腎障害などの大きな病気に繋がるため、日々の予防が肝心です。
■尿ナトカリ比を下げる食生活を始めよう
塩分(ナトリウム)を減らし、野菜・果物・牛乳(乳製品含む)に含まれるカリウムを増やす食生活が尿ナトカリ比を下げる食生活の基本です。
◇美味しく減塩しよう
・減らそうナトリウム
1日あたりの食塩の目標量(成人)は
男性7.5g未満
女性6.5g未満
◇野菜・果物・牛乳(乳製品含む)を食べよう
・増やそうカリウム
1日あたりのカリウムの目標量(成人)は男性3000mg以上女性2600mg以上
目標量を満たすためには、野菜350g/日以上、果物200g/日程度、牛乳コップ1杯/日以上を目安とした食事をとりましょう。
「桶川市チャンネル」に食生活のポイントをまとめた動画を配信しています。
※詳しくは本紙掲載の二次元コードからご確認ください。
■適塩のすすめ(1)
・ラーメンを食べてもスープを飲むのはガマンしよう
麺類(ラーメン、うどんなど)は、麺と汁の両方に食塩が含まれます。麺類を汁ごと食べると、国が定める1日の食塩の目標量の半分以上を摂取することになります。うどんやそばも同様で、つゆを残すことで減塩になります。
ラーメン(汁含む)食塩約5~7g→汁を残すと…食塩約3~4g
■適塩のすすめ(2)
・ステルス塩分に気を付けよう
私たちは食塩の6割強を調味料から摂取しているといわれています。
次に摂取が多いのはパンやラーメン、うどんなどの穀類加工品です。
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