■国立印刷局ってどんな所?
国立印刷局は独立行政法人で、『銀行券の製造を行うとともに、銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報の提供を行うことで通貨制度の安定に寄与する』ものとして法律で定められており、紙幣・切手・パスポート・証券類などの生活に密着した公共性の高い製品の製造や、官報などの政府関係の印刷物の印刷を主に行っています。
国立印刷局の前身は明治4年(1871年)に創設された大蔵省紙幣司(しへいし)(同年8月に紙幣寮(しへいりょう)と改称)で、創設当初の業務は紙幣の発行、交換、国立銀行の認可・育成など、通貨政策全般でした。渋沢栄一は、この紙幣寮の初代長官(紙幣頭(しへいのかみ))を務めていました。
当時、国内では印刷技術が未熟だったことから、明治政府は近代的な紙幣の製造を外国に依頼しました。
しかし、紙幣は国内で製造すべきという声が強まり、後に紙幣寮によって紙幣国産化が実現されました。それ以来150年近くにわたり、紙幣を始めとした製品を安定的に供給しています。
国立印刷局では、工場見学も行っており、紙幣がどのようにしてできるのかを見ることができます。新一万円札の発行を機に、見学に行くのも良いかもしれませんね。
※工場見学は事前予約制です。国立印刷局ホームページの『工場見学について』(本紙P.30のQRコードからアクセス)でご確認ください。
※詳細は、本紙P.30をご覧ください。
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