新紙幣あれこれ

36／39

■紙幣の肖像はどうやって決まる?
紙幣の肖像は、財務省、日本銀行、国立印刷局の三者で協議し、最終的に財務大臣が決定します。日本銀行券では、現行紙幣を含めて17人が登場してきました。
デザインに肖像を含めることで、人の顔や表情のわずかな違いにも気が付くという人間の目の特性を利用し、偽造された紙幣が出回ることを防止しています。
紙幣に使用される肖像の人物は、おおよそ次のような理由で選定されています。
(1)日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど一般によく知られており、その業績が広く認められていること。
(2)偽造防止の観点から、なるべく精密な人物像の写真を入手できる人物であること。
(3)肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること。
そのため近年の紙幣の肖像は、明治時代以降に活躍した人物の中から選ばれています。
渋沢栄一が、新一万円札の肖像に選ばれた理由としては、『傑出した業績を残し、新たな産業の育成といった面からも日本の近代化をリードして、大きく貢献した』ということが挙げられています。

【日本銀行券の肖像になった人物】

出典：国立印刷局ホームページ
【HP】https://www.npb.go.jp/ja/intro/faq/index.html