令和5年度の決算がまとまりましたので、概要と市の財政状況をお知らせします。
財政課の職員が疑問に答えます。
※ページ内の金額や数値は、四捨五入して表記しているため、合計が合わない場合があります。
質問1:財政ってなんだろう?
国・県・市などが行う経済活動全般を財政といいます。
具体的には、市がさまざまな公共施設や、公的サービスを提供していくために、税金などのお金を集めて管理し、必要なお金を支払っていく活動のことです。
質問2:深谷市では、どこからお金が入ってきて、何にどれくらいお金を使ったの?
一般会計に入ってきたお金(歳入額)は636.0億円、使ったお金(歳出額)は591.8億円でした。
令和4年度と比較すると、市民税や固定資産税などの増加により、歳入額が2.2億円、ワモア川本の建設などにより、歳出額が3.3億円増加しました。
歳入額:636.0億円
市民の皆さんが納めたお金(市税)、国・県からもらうお金(国県支出金)が主な財源になっています。
歳出額:591.8億円
使ったお金(歳出)は、児童や高齢者など、社会福祉のための民生費に多く使っていることがわかります。
[用語解説]
一般会計:市の基本的な経費(市税などを財源とした福祉・教育・土木などへの経費)を扱う会計
質問3:令和5年度、深谷市は主にどんなことにお金を使ったの?
県内で初めて保育料を完全無償化し、ワモア川本の建設なども行いました。
[1]保育料を完全無償化 事業費5.1億円
令和4年度から実施している、第2子以降の保育料無償化を、さらに第1子まで拡大し、保育料の完全無償化を実施しました。
[2]旧渋沢邸『中の家(なかんち)』主屋内部初公開 事業費2.3億円
渋沢栄一翁の生地である旧渋沢邸『中の家』の、主屋の耐震補強と改修工事を行い、令和5年8月にリニューアルオープンをして、建物内が見学できるようになりました。
[3]ワモア川本が完成 事業費17.8億円
令和3年度から建設を開始し、生涯学習活動や地域活動の拠点として、地域住民をはじめ、子どもから高齢者まで幅広い世代が交流するための施設、『ワモア川本』が完成しました。
※事業費は、令和5年度にかかった各取り組みの経費です。
○市民の皆さん1人当たりに使われたお金 419,387円
141,101人(外国籍のかたを含む・令和6年3月31日現在)で計算
・民生費 174,780円
・教育費 52,754円
・総務費 47,501円
・土木費 34,205円
・衛生費 32,114円
・商工費 29,476円
・公債費 23,346円
・消防費 15,956円
・その他 9,255円
質問4:深谷市に、貯めているお金(貯金)や借りているお金(借入)ってあるの?
貯金(基金残高)、借入(市債残高)は下の表の通りです。
基金残高:310.1億円
前年度比 +18.7億円
市債残高:460.3億円
前年度比 -4.8億円
大規模な災害などの緊急時に備えるほか、福祉や教育のような特定の目的のための積み立てや、公共施設の建設費用などのための借入を行っています。
今後も、基金や市債を計画的に有効活用していきます。
質問5:深谷市の財政は健全なの?これから先は大丈夫?
下の表の通り、市の財政状況は健全な状態にあります。
経常収支比率が示す『財政構造の弾力性』とは、『お金の使い道のゆとり』のことです。
100%に近いほど、ゆとりがなくなり、自由に使えるお金が少ないということになります。
今後、社会保障や公共施設の修繕などの、維持管理費がさらに増加することが見込まれるため、引き続き適正な事業の執行に努め、将来にわたり持続可能な財政運営を心がけていきます。
質問6:一般会計のほかに、やりくりしているお金ってあるの?
一般会計以外の決算状況は下の表の通りです。
一般会計以外には、特別な目的のために使う『特別会計』、水道事業など特定の事業を経理する『企業会計』があります。
深谷市の令和5年度の会計区分は、上の表の通り、国民健康保険、後期高齢者医療などの4つの特別会計と水道、下水道の2つの企業会計があります。
※収益的収支の歳出額には、現金支出を伴わないものも含まれるため、歳入額より大きくなる場合があります。また、資本的収支の歳入額が歳出額に対し不足する額は、各会計の内部留保資金で賄まかなっています。
決算のことをもっと詳しく知りたいかたはこちらをご覧ください。
・一般会計・特別会計
・企業会計(水道事業)
・企業会計(下水道事業)
※二次元コードは本紙P.5をご覧ください。
問い合わせ:財政課
【電話】574-6632
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