今年も風水害が多く発生する時季がやってきました。過去には狭山市でも、台風や局地的大雨によって家屋の浸水などの被害が出た事例があります。風水害のリスクと普段からしておくべき備えについて確認しておきましょう。
■狭山市で想定される風水害
◇入間川
入間川は広い流域から水が集まるため、雨が止んだ後に水位が上昇するおそれがあります。特に上流にある飯能市の山間部で大雨が降っている場合は、笹井堰(ぜき)の周辺などで水位が高くなります。
令和元年の台風19号では24時間あたり356mmの降雨量を観測。過去40年間で最も増水し、避難判断水位となる49.2mに到達しました。
◇不老川
平成28年の台風9号では不老川流域で1時間あたり103mmの降雨量を観測しました。
県では浸水被害の早期軽減を図るため、平成29年度から護岸整備などの対策工事を実施し、治水能力が向上しました。しかし、流域が入曽駅周辺など市街地に隣接していることから、大雨によるいっ水には常に備える必要があります。
■水害ハザードマップでリスクの確認を
水害ハザードマップは、県が令和2年5月に公表した「荒川水系入間川流域洪水浸水想定区域図・水害リスク情報図」(入間川)と「荒川水系新河岸川流域洪水浸水想定区域図・水害リスク情報図」(不老川)をもとに作成しています。
マップで想定されている降雨量は、入間川流域の3日間降雨量740mm、新河岸川流域の2日間降雨量746mm、統計上おおむね1,000年に一度の確率で起こる大雨です(想定最大規模の降雨)。このような状況の中で、自身が住んでいる地域ではどのような被害が出る可能性があるのか確認しておきましょう。
■何が必要?
いつ発生するか分からない災害による被害を小さくするためには、日頃からの備えが大切です。国や市による支援には限りがあるため、いかに自らの手で災害に備えておくかが最も重要になります。
●備える
◇非常持出品・備蓄品を準備
いざというときに持ち出す「非常持出品」を準備しておきましょう。在宅避難の場合は、備蓄品を約1週間分(最低3日分)準備しましょう。
◇自宅への浸水被害を防ぐ
風水害ならではの備えとして、自宅の床上・床下への浸水被害を防ぐための準備が必要です。水のうや土のうを数袋段ボールに入れて、建物の出入口に設置することで浸水を防ぐことができます。
〇水のう・土のうの準備の仕方
ごみ袋などを二重にして中に半分程度水を入れ、袋の口を縛ると簡易水のうができます。土のうは袋の6〜8割程度の土を入れ、袋の口を縛りましょう。なお、各地区センターなど(入間川地区センターを除く)には土のう置き場を設置しており、自宅用に持ち帰ることができます。
●協力する
自分自身や家族の安全を確保した後に、地域のコミュニティなどで助け合えるよう日頃から備えることが必要です。
◇防災訓練に参加する
市では「地域防災力の向上」を目的に、総合防災訓練を実施しています。災害が発生した時の行動や事前の備えとして、ご家族やご近所の皆さんと参加しましょう。今年度は11月に開催予定です。
●知る
市からの情報配信サービスを利用して、必要な情報を日頃から取得できるようにしておきましょう。
◇市公式SNS
〇公式X
〇公式Facebook
〇狭山市LINE
公式アカウント
ID:@citysayama
◇メール配信サービス
事前に登録したメールアドレスに狭山市の防災行政無線情報、気象情報などが届きます
◇電話
防災行政無線のスピーカーから緊急情報などが放送されます。放送内容は電話や市公式ホームページでも確認することができます
防災行政無線音声自動応答サービス【電話】0120-81-3804(ハイサヤマシ)
直近で放送した内容を聞くことができます
問合せ:危機管理課へ
【電話】2968-6527
<この記事についてアンケートにご協力ください。>