全国的に増加している高齢者の一人暮らしや高齢者のみの世帯は狭山市でも年々増加し、全世帯に占める割合は26.7%(令和2年10月1日時点)まで上昇しています。「もしも…」急に動けなくなってしまったら?「もしも…」散歩に出て自宅に帰れなくなってしまったら?市では、家族などと離れて暮らす高齢者の見守りをサポートしています。
今月は、「もしも…」のときの安心につながるための制度を紹介します。
◇見守り機器を活用して家族とつながれば
民生委員として地域の見守りや声かけをしている中で、一人暮らしをしている高齢の方の健康状態などは気にしていますね。もし、自宅などで意識を失って倒れてしまったら、自分では助けを呼ぶことができません。私たちもその状況にすぐ気付くことができないと思います。そうしたときに、離れて暮らす家族につながる見守りサービスがあるのは安心です。地域による見守りも、離れて暮らす家族による見守りも、高齢者が安心して生活するために必要なものだと思いますよ。
(民生・児童委員 木村彰(あきら)さん)
◇地域の見守りが、暮らしの安心に
高齢化が進み、認知症の方が増えてきていますね。そんな皆さんを地域の中で生活する手助けができないかと、認知症サポーターとして活動しています。通いなれたところへ出かけたのに、迷って帰れなくなってしまうのは認知症の症状でよく見られるもの。迷っている高齢者を見かけたときに、地域の誰もがやさしくゆっくりと声をかけ、助け合えることができれば、認知症の方もそれを支える家族も安心して暮らしていけますよね。
(オレンジサポーター・チームオレンジさやま 井村桂子(けいこ)さん)
■家族が見守る
◇「高齢者おうちで安心見守り事業」補助金がスタート
一人暮らしや高齢者のみの世帯を見守るための、機器を導入する際の初期費用を補助します。離れて暮らすご家族と高齢者自身の安心につなげます。
〇対象機器
離れて暮らす家族が高齢者の日々の活動を遠隔で確認できる、ICTを活用した機器(インターネットを介して通信をする機器)で6年4月1日以降に設置されたもの
〇補助対象となる経費の範囲
(1)機器の導入に要する初期費用
(2)初期費用がかからない場合は当該機器の利用料の1カ月分
〇補助金額
7,000円(上限)
〇対象者
次の全てに該当する方
(1)市内在住で65歳以上
(2)安否確認を必要とする別居の家族などがいる
(3)システムを継続して使用する意思がある
(4)市税を滞納していない
※申請は一人1回に限る
〇申請方法
市公式ホームページで必要書類を確認し、電子申請
「一人暮らしだけどうちの親は大丈夫かな?」
・事故や病気で急に動けなくなり家電などが一定時間使用されない場合、登録している連絡先へ自動的に通知されます
↓
自動送信された通知を家族が確認
↓
大事に至らずに済みました
「見守りサービスがあって良かった」
見守り機器の導入や補助金の申請は、離れて暮らす家族と相談の上で進めてください。
悪質な訪問販売にはご注意を!
■地域で見守る
◇「ひとり歩き高齢者安心シール」(どこシル伝言板)
ひとり歩き高齢者安心シールは、支援を必要とする高齢者の衣類や持ち物に貼り付けてあるシールです。二次元コードにアクセスすることで、高齢者の家族と情報をやり取りする伝言板につながります。シールの配布は無料です。ケアマネジャーか地域包括支援センターにご相談ください。
〇市民の皆さんにお願い
このシールをつけている人は支援を必要としている方です。スマートフォンで二次元コードを読み取り、伝言板から情報を入力し情報提供をお願いします。
「どうかされましたか?」
・困っている高齢者を見かけたら正面からやさしく声をかけます
(安心シールなどの手がかりがない場合は、狭山警察署へご連絡ください【電話】2953-0110)
・二次元コードを読み取る
・表示された伝言板に情報を入力
こちらから入力画面を動画で確認できます
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メールが家族へ送信されます(24時間365日対応)
※詳しくは本紙をご参照ください
問合せ:高齢者支援課へ
【電話】2941-2681
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