◆第40回 石造物紹介(4) 社日塔(しゃにちとう)
石造物紹介の4回目は「社日塔(しゃにちとう)」です。
社日塔は五角柱の石塔で、社日様や地神塔とも言われています。五角柱のそれぞれの面に神様※の名前が刻まれています。
社日とは雑節(ざっせつ)※の一つで、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日のことです。この日は土を動かしてはいけないとされています。春は作物がよく育つように、秋は作物の収穫を感謝して、土の神を祀りました。古代中国では土地の神を祀って五穀豊穣を祈る祝日で、この風習が江戸時代に伝わったと考えられています。
社日塔には人々の五穀豊穣の祈りが込められています。また村や地域ごとに立てられることが多く、あまり数が多くないのが特徴です。
※刻まれている神様…天照大神(アマテラスオオミカミ)・倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)・埴安媛命(ハニヤスヒメノミコト)・少彦名命(スクナヒコナノミコト)・大己貴命(オオナムチノミコト)の五神。
※雑節…季節の移り変わりをより的確に掴むために設けれた、特別な暦日のことです。彼岸や節分などがあります。
問合せ:生涯学習課 文化財担当
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