■ウォーキングの勧め
ウォーキングは有酸素運動をすることを目的としています。このためウォーキングの持続は肥満の解消や中性脂肪の減少に効果的です。
整形外科を訪れ、膝が痛いと言っている人は歩けなくなることを心配しています。まずクッション性の高い靴を選び、また膝を冷やさない工夫をしてください。目標は太ももの前にある大きな筋肉(大腿四頭筋)の筋力強化です。
正しい歩き方は、1視線を前に向ける。2腕を大きく動かす。3背筋を伸ばす。4かかとから着地する。5歩幅はできるだけ広く、大股で歩く。そして、65歳以上の日常生活における歩数は、男性約7000歩、女性6000歩であり、目標はこの平均歩数プラス約1500歩です。痛みの症状が悪化しては意味がありませんので最初は運動の時間や強度を少なめから始めていき、慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。
腰痛改善、また腰痛予防にもウォーキングは効果があります。これは具体的には腰回りの筋肉の柔軟性を高める効果が期待できるからです。以上、ウォーキングは、有酸素運動としての効果(生活習慣病の改善)のみでなく、骨粗しょう症の予防、また心理的効果が期待されています。特別な道具は不要で、いつでもどこでも手軽に始められ、身体への負担も少なく、皆さんへお勧めです。
医師 新井治男
<この記事についてアンケートにご協力ください。>